「伝統空手 「相突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。
相突きができるようになれば、そこから組手のレパートリーが増えていきますので初心者の内に必ず身につけておきたい技ですね。
おそらく最初に習っているのは刻み突きに対する中段突きだと思います。相手の起こりに合わせて突きを出すわけですが、以下の点がポイントになります。
1)相手の起こりを掴む。
2)反応する。
3)全身で飛び込みつつ相手のわざを流す。
4)相手と同時か、わずかに早く突きを極める。1)2)に関しては練習を積んで慣れるしかありません。ポイントとしては相手の全体を見て起こりを感じ取ることです。「目で見て考える」では遅すぎるので「感じ取る」ということが重要です。例えば、「あ、来るぞ!」と考えているようでは遅すぎると言うことです。「あ!」と感じた瞬間にはもう反応していないとダメなのです。私が指導する時のたとえ話としては「突然犬に吠えられると、体がビクッとなるけど、そのビクッというタイミングで反応して突くんだ」という言い方をします。「行くぞ!」という気迫を持ちつつリラックスもできていなければ、相手の起こりを感じても体に力が入っ動けなくなってしまう(=居着く)ので注意してください。
3)4)に関しては反復練習で正しい動作を身につけましょう。まず、相手のわざを避けるために体が逃げてしまってはダメです。乱暴なたとえですが、「相手の突きを顔面で叩きつぶすつもりで飛び込め」と言います。もちろん、実際には流し受けで捌くのですが、相手の突きを怖がって正中線が外れてしまうと突きが弱くなってしまうので逃げてはいけません。また、踏み込みは、いわゆる「膝を抜く」やり方でないと間に合いません。前に突っ込む意識よりも下に沈む意識を持つようにしてください(これも実際には沈みつつ前に突っ込む形になります)。
練習法としては、1)ゆっくりと反復練習2)一本組手式の反復練習3)自由組手での練習などがあります。
反射神経やスピード、体力、技のレベル等はそれなりと言う前提として、構えを変えてみてください。
おそらく今より、ちょっと半身をキツくした方が、反応が早くなると思います。
が、逆に半身をキツく構え過ぎてるなら、少し戻す。おそらく前者だと思いますが、いずれにしても、構えをちょっと修正するだけで特段に相手が見えるようになります。
それプラス膝の力を抜いたフットワークです。