居合道 「自主練・自主トレ」のコツ・ポイント・方法 3

「居合道 「自主練・自主トレ」のコツ・ポイント・方法 3」のまとめです。

座った(正座)の状態では強く振ることができませんが、そこがポイントで、何を目的にした素振りか、が重要ではないでしょうか。
私も正座の状態で素振りをしますが、そのときには、いかに上体の姿勢を崩さずに、肩、脇の締め、肘、前腕、手首、手の内の連動を考えながら大きくゆっくりと振ります。風を切る音にとらわれて力任せに振っても意味はありません。「手振り」とおっしゃるのは力任せの振り、ということではないでしょうか。

剣道も居合をはじめとする剣術も、いかに無駄なく竹刀や刀に力を伝えるか、が重要かと思いますが、そのためにも単に力で振るのではなく、動作、刀法の確認を観点におけば正座の素振りは決して無駄ではありません。

座った姿勢での素振りは、足や腰の力をうまく伝える訓練になります。

立位は大雑把な姿勢でも、伝えやすいが、座位ではより精緻にする必要があります。

剣を振るにあたって股関節・骨盤から上体の姿勢ー腕へうまく力を伝えることが大事です。

全てにおいて大事なのは『刀の握り』です。どうやって持つか、ですね。
タオルを絞りきった感じで刀を握ります。上から持つ、といってもいいですかね。この握り方でガンガン素振りをして、『慣れる』ことが大事です。体が何色にも染まっていないうちに。
ポイントは『この握り方』で、手首をガチガチに固めてしまわないで、いかに柔軟に、刀を振り回せるか、です。

また、座った状態での素振りも重要な自主稽古です。パンダみたいに座って、思い切り刀を振り、床を叩かずに止める。止められないのなら、腕力うんぬんじゃなく、この握りができていない、ということになります。

体育館の個人利用は可能です。
体育館や自治体によって、利用規定がありますので確認して利用しましょう。

競技用の居合刀は「武器」ではありませんが、殺傷力は低いものの金属ですし、切先は鋭利ですし取扱によっては凶器、とも言えます。
例えば、公園で木刀や居合刀で素振りをしていると地域の人に通報される可能性が高いです。
屋外でもゴルフやテニス、バットでの素振りは比較的黙認されるのに、木刀だと通報されるのは納得いきませんが・・・

体育館や剣道場も個人利用できるところがあるので、そういうところで自主稽古されるのが良いと思います。
なお、個人利用できるときは、他の人も個人利用をしているので、周囲に気をつけながら稽古しないといけません。