伝統空手 「突き(全般)」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「伝統空手 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

空手に限らず、スピードアップの練習・稽古をする上で陥りやすい過ちは
単純な腕力・脚力に依存するような筋トレをしてしまうことです。

爆発的な瞬発力(スピード)は、強靭な「背筋力」と「腹筋力」によって支えられています。
素早く、深く柔らかく、そして力強いヘソ下(丹田)の押し出し、腰の回転、膝の抱え込みも全て体幹によって産み出されるのです。

この体幹によって産み出された力のベクトルを、スピーディーに効率良く肘・膝から拳・足に伝えるのが空手の技術だと思います。

多くの空手の先生もおっしゃっていますが
力の源を腕力・脚力に頼るのは、ただの筋肥大(体重増)に繋がるだけです。
ちなみに突き蹴りだろうとスプリントだろうと本質的には変わりません。

とは言っても腹筋・背筋力は、スポーツ選手だろうと武道家・格闘家だろうと皆必要不可欠な筋力なので、これだけは鍛錬してください。

例えば腹筋なら
20回程度をギリギリできるくらいスローな動作かつ止めも入れて、四、五種類行う。従来の回数至上主義は、もはや時代遅れです。

また背筋なら
デッドリフトが理想ですが器具の有無の問題もあるので、受け身の鍛練も兼ねて首ブリッジや逆立ちが有効でしょう。

ダンベルを持ってやるのは肩を痛める可能性があるから止めておいたほうがいいです。
スキルトレーニングと基礎体力を向上させるトレーニングは別にしてください。

素人の人はどうしても腕力に注目しがちですが、脚力が突きのスピードに影響するんです。

本気で強くなりたいのなら、ジムに行ってバーベルを担いでスクワットをやって足腰を鍛えてください。
後は、一日千本位突きを打って下さい。
なるべく空気を突くのではなく、カーテンでもなんでも目標物に向かって突いてくださいね。

筋肉は脳が知らないスピードは出せないので、
できるかぎり負荷のない状態で突く必要があります。

そのためには、腕の重さも0にしなくてはなりません。

絶対値を記憶させる事と、
腕の重さを0にするコツを学ぶ事です。

1kgのダンベルは腕の重さを0にするコツを掴むにはいいですが、
絶対値は遅くなるので、やり過ぎると遅くなります。