中国拳法 「寸剄」の技・テクニックのコツ・ポイント 2

「中国拳法 「寸剄」の技・テクニックのコツ・ポイント 2」のまとめです。

1、壁などから三センチほど拳を離して腕を伸ばします。
2、拳の位置はそのままにして腕を伸ばしたまま肩だけを引くようにして、そのぶん壁側に体を寄せてタメを作ります。
3、肩を出すようにタメを解放させて全身を協調させて打ちます。

打つ時は縦拳です。
打つ前は拳を握りこまずに、軽く指だけを曲げた状態で掌に空間を作ります。
手首の力を抜いて縦拳を軽く下に垂らし、打ちこむ瞬間に素早くこぶしを握りこみ手首のスナップを利かせて縦拳を上に突き上げるように打ちます。肘は曲げません。
小指薬指中指側の拳頭部分で打ちます。

慣れてきたら肩を引いた時に前足を軽く上げ、打ちこむときに地面を踏みつけます。(右手なら右足を前に)
踏みつけた力を肩に伝えられるように練習してタイミングを掴みましょう。

ジークンドーなどで行われる素人でもできる一番一般的なやり方がこれです。ブルースリーがこの方法で寸剄のデモンストレーションを行っている動画がyoutubeにあったはずなので探して参考にしてください。

一般的なパンチでは拳を引いてタメを作りますが拳の位置はそのままで代わりに肩を引いて、そのぶん体をよせてタメを作り、打ちます。
原理は同じなので仕組みを理解したら普通の打ち方で大きく練習して、段々動きを小さくしていくと割と使えるようになるでしょう。
瞬間的に拳を握りこんですぐにに脱力する練習も威力を上げる練習になります。

素人相手に余興で見せる分にはこれで十分でしょう。くしゃみのように横隔膜の振動を使って打つ場合もあります。

ただし本当の寸剄とは長剄、腕剄、短剄、寸剄、暗剄の段階の一つに過ぎず、しかも上記のような単なる打ち方の方法論の事ではないそうです。

クロスレンジからのボディアッパーや下突きの練習をしましょう。

拳が触れたような状態からの突きを、いきなり何の素養もなくやれる訳がありません。

距離はどうあれ、強い突きを突くには下半身をフルに使う基本が出来ていなければどうにもなりませんよ。

体の筋肉が緩めた状態から一気に硬直化?させる力や腰、支え足、手、肩、腕、の転し力で一点に集中させる事に呼吸方による力を被せる…て感じます。
ねじこむ感じ。