「剣道 「小手打ち」の技・テクニックのコツ・ポイント 9」のまとめです。
基本は【足】です。
一足一刀から鋭く踏み込み、そこから一瞬で打突する。
このとき必ず正中線をとり、相手の竹刀を抑え込んでい
ることが条件です。これが面と突きです。小手・胴はこの攻めに対し、相手が警戒防御することに
よって生じる隙を打ちます。どちらも足が先に出ます。手が先に出る打ちは、相手に
とってなんら恐怖の対象になりません。相手が動けない恐怖を見せる。そして一拍子一瞬で打ち
切る。それが基本にのっとった打ちであり、相手が最も避
けがたい打ちなのです。そして打った後は必ず【押して切る】。これが一本の最大
の要素です。
面も小手も胴も突きも基本は同じです相手のつばもとめがけて中心を取り
真っ直ぐ体を動かし相手を押し潰すくらいの気持ちでやってください。
はじめは小手は真っ直ぐ打つ練習をする事。斜めに打とうとすると、微妙な距離のズレで前後に外れやすくなります。
しっかり真っ直ぐ打てる様になったら、手首をしっかり返して色々な角度で打つ練習をしてみましょう。
次に外すなら奥に外す、くらいの気持ちで手首から奥を狙います。
鍔では一本にならないですが、奥なら少なくとも相手の手は打っているわけですからね。
手に外さない様に相手に気を遣うのは、もっと上手くなってからで良いと思います。出ばな、という事に関しては、とにかく待たない事。
結果的に相手が打ってこなかったとしても、相手が動く瞬間は出ばなだと捉え、迷いなく打ち込む様にしましょう。
その結果相手の動きがフェイクだったなら、その場にとどまらず身体ごと投げ出す様に大きく踏み込んで間合いを詰める事で、返し技や打ち終わりを狙われないようにします。
返し技と違って出ばな技は、迷いが致命的な隙になります。