伝統空手 「横蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 2

「伝統空手 「横蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 2」のまとめです。

まずは股割りをして体を柔らかくすることからですねぇ。

次に蹴る時のコツ。
足の抱え込みのヒザの位置を高く、そして力み過ぎずに軽くポーンと足を出す。
ある程度柔らかくなると、楽に蹴れます。

自分はこれで、一週間くらいで横蹴りを修正しました。

松濤館流での横蹴りには大きく分けて二つに分かれます。
なのでそれぞれ解説していきたいと思います。

【①蹴上げ】
まず、騎馬立ちに構えます(型ではなく、横蹴りのみの練習の場合)
蹴上げのポイントはいくらかありますので下に箇条書きとします。

❶脚の抱え込み
これは蹴上げのもう1つの横蹴りである蹴込みとの大きな違いの1つです。
蹴上げの場合の脚の抱え込み方は、前蹴りに近いです。
蹴る方向自体は横蹴りは回し蹴りに近いですが(相手が前蹴りのように体の正面にいるのではなく体側側にいるという点で)、抱え込みは回し蹴りとは反対の位置になります。
回し蹴りの抱え込みは体の後ろから脚を抱え込むようにして蹴りますが、横蹴りの場合は前述のとおり前蹴りのように抱え込むのですが、これはあくまでも横蹴りがカニ移動のように相手に体側を向けて蹴る蹴り技だということを忘れないようにしてください。
つまり、前蹴りのように抱え込むからと言って前蹴りと全く同じに体の正面を相手に向けて抱え込むわけではなく、相手をあくまでも体側に置いた状態で、前蹴りのように抱え込むということです。説明が難しいですね。
そしてもう一つ抱え込みのポイントはあくまでも前蹴りのようにまっすぐに足を構えるのではなくて多少股関節を開くように脚を抱え込むということです。
詳しくは師範にも聞いてみてください。

❷スナップを使って蹴る
これは、つまり抱え込んだ状態から脚の膝のから下を効果的に使い、ぽんっと蹴りだすように蹴るということです。
全身の力を抜いて脚を力を受けて振れる振り子のように、軽い力で蹴るようにしてください。

❸足刀で蹴ることを心掛ける。
柔軟性を効率よく高めるには風呂上がりや運動終わりなどの体に熱があるうちに15分ほど柔軟体操をしてみるとよいでしょう。筋力は横蹴りの練習をすることで身に付きます。
さて、本題に入ります。これは蹴ったときに「足」を指先が下で踵が上となるようにするということです。
つまり指先で蹴るのではなくて、踵で蹴るような感じを意識して蹴るということです。
これは後述の蹴込みでもいえることです。

【②蹴込み】
❶膝の抱え込み
蹴上げの抱え込みと大差はありませんが、1つ重要な違いがあります。
蹴上げの抱え込みについて先ほど、股関節を開くようにして少し斜めに抱えあげるという趣旨の部分があったと思うのですが、蹴込みの場合は完全に前蹴りのようにまっすぐ抱え込んで蹴ります。斜めには抱え込みません。

❷蹴り込むということ
蹴込みは名前の通り「蹴り込みます」なので蹴上げで書いたようにぽんっと蹴りだすのではなく、むしろ相手のことを蹴り足で押し込むようにして、ぐいっと言うようなイメージで蹴り込んでください。

❸※蹴上げと同内容

こんな感じです。説明がややこしくて申し訳ありません。
ちなみに平安2段や観空大で用いられる横蹴りは前述の蹴上げです。

〚補足について〛
横蹴りは空手の技の中でも屈指の難易度を誇ると思います。
ですから、例え今は出来なくとも諦めずに長いスパンで上達することを考えてください。自分も13・4年、空手を習っていますが蹴上げや蹴込みをそれなりの形にできるようになったのはそんなに昔のことではありません。