伝統空手 「突き(全般)」の技・テクニックのコツ・ポイント 8

「伝統空手 「突き(全般)」の技・テクニックのコツ・ポイント 8」のまとめです。

突きを先に伸ばす場合は、膝を抜いての移動時に、腕が伸びきったまま相手向いて動くので、「突き」としては不充分ですが、くさびの役割は充分に果たすので、着地と同時の逆突きが必要でしょう。

単発で狙う場合には、膝の抜きを優先する感覚のほうが、突き自体の「極め」がつくりやすいと思います。

どっちでもいい、というか、どっちも使えるように、というか、その時々で、というか、瞬間的な体反射で、というか、同時でもいい、というか、要は「結果オーライ」なんです。
相手に有効に作用し、審判に有効ポイントと認められる質のものであれば、どっちが先かなんて・・・ね。

腕の筋肉的には上腕三頭筋を強化する事でしょう。二の腕外側の肘を伸ばす筋肉です。

突きは腕全体を伸ばすと思いがちですが、肩から肘にかけては円運動するだけで、伸ばすのは肘です。

よりよく伸ばすためにはそれなりに畳んでおくことも大事です。畳んでないと突こうとした瞬間に一度畳む動作が入ってから伸びていく、というモーションの大きい動作になってしまいます。
また、構えた時に拳を握り過ぎていると、突こうとした瞬間に一度拳をゆるめ拳が少し下に垂れてから突く、というモーションが入ってしまいます。

肘を変に力まない程度に畳んでおいて、拳は軽く、そこから余計なモーションを入れずに目標に直線的に伸ばす、というようにフォームを磨いても速くなるでしょう。

突きの前半部分の感覚を養うには、両手ともに脇~腰に引き手をとった状態(胸を張る)をグッと限界までつくってパッと解放する、というものでされたらいいと思います。肘が疾って三戦(サンチン)の構えのようになったらokです。

肘を疾らせて伸ばす、最大限伸びれば、ゴムを引っ張った時と同じで勝手に戻る力が働くので、その力で引き戻すといい感じです。自分で意識して引くと突きがショートになりやすく、肩の力みもでやすく、あまり良くないです。引きを意識して、とあまり試合した事ない人、勝った事ない人は言いますが、引きを意識するより伸ばし切るほうが戻りがよく、何よりポイントになりやすいです。チョコンとした突きで速いと勘違いしないように気をつけてください。しっかり直線の軌道を出してその残像が一緒残る突き、というのがパッと旗が上がりやすいです。意識して引くと肘が伸びきってなくて横からみてたらラインが悪く残像も残らないので相手の突きと交錯すると消されてしまいます。

気を付けたらいいと思う点、こんな感じですね。