「剣道 「出小手」の技・テクニックのコツ・ポイント 4」のまとめです。
出コテは、相手が面を打とうとするところを打つ技ですが、相手の動作を見てから動き出すのでは遅いです。
必要なのは「相手に面を打たせる」という心構え、技術です。具体的にいうと、まず、相手の目線や息遣い、打ちに行くときの癖などを試合をしながら観察します。
すると、相手が打ち気になってるとき、というのを何となく感じることが出来るでしょう。相手が打とう打とうと思っているときにこちらから動作を仕掛ければ、相手はとっさに反応してしまいます。
そのときに面を打ってくるような仕掛けが必要です。例えば剣線をパッと一瞬下げるなどです。そこから瞬時にコテを打ちます。普通のコテ打ちです。
仕掛けを工夫しなくても、相手が打とうしているのが面だなと感じ取る事もできれば、そのまま普通にコテ打ちをすればポコンと入ります。相手はとっさに面に来ますから。この判断力を鍛えるには普段の稽古が重要です。出コテや抜き胴の練習のときは掛かり手はもちろん、元立ちもお互いに本気で打ちに行くということを意識しないといけません。
あと裏技がありますが、これはかなり基本から外れる技なので、基本打ちや、上記のことが体でも理解してからやってください。
その技とは、コテを打ちに行くときに右手だけでなく、左手もコテがある方へずらすというものです。左手を中心から外すのは抵抗がありますが、左手が中心にあることで右手打ちになることがあります。左手を左腰のあたりまでずらすことで逆に相手のコテに対してまっすぐ竹刀を打ち込むことができます。
打とうとしても相手に「出小手を打とうとしているな」と悟られるともちろん警戒されます。やはりこちらから攻めて相手がその攻めに耐え切れなくなったところを打つのがよいかと思います。ギリギリのところまで相手に圧力をかけて、相手がとんできたところをしっかり打突すればよいかと思います。相手が面をとばざるを得ない状況に追い込めればいい技が決まると思います。
「出小手」に関して言えば 相手が面を打つ
動作の前に 小手の未来位置に向けて 小手を
打つようにすれば良いのではないでしょうか。
相手が動き始める瞬間に打つことです。
「あっ、動いた」と思ってからだと遅いので、相手の動きを注意深く見ている必要があります。
なかなか相手から打ってこないときは、引き出してみるのもいいと思います。
出小手はタイミングが重要です。
初めはなかなか難しいと思いますが、頑張って動いた瞬間を打つ練習をしてください。