少林寺拳法 「自主練・自主トレ」のコツ・ポイント・方法 1

「少林寺拳法 「自主練・自主トレ」のコツ・ポイント・方法 1」のまとめです。

運用法の練習でしたら、サンドバックで打撃練習を行う際は、しっかりとした運歩と腰の回転を意識してください。実際の運用法ではどうしても体が委縮して手突などになりやすく(私がそうなだけなんですが)、攻撃の威力もリーチもなくなります。しっかりとした打撃を日頃から身につけることが大切です。また、突きの際、手首を痛めないように拳立て伏せも有効です。掌底、熊手を多用されるなら別ですが。あと、打撃練習は打ちっぱなしではいけません。相手にかわされた、捌かれたことを意識し、自主錬でもフォローを入れるようにしてください。突きを打つ際、もう一方の手で顔をガードする、蹴りを出したらひき足をすばやく行い、すぐに突き蹴りを打てる体制になる、等です。

動体視力は普段の演武練習などでも、間合いを意識し相手の動きに気を配ればある程度の訓練にはなります。このとき、相手もしっかりとした攻撃を行うことが必要です。

基本的な筋トレをするだけでも
拳のすばやさなどは変わってきますよ!

拳立てなどおすすめです!

私は日本と中国の古い武術を学びましたので、その鍛錬方法を2つ書きます。
1つはゆっくり丁寧に型をやることでしょう。
少林寺拳法を例にすると、右で打つ「内受け突き」でしたら、左手でさばく時、頭のてっぺんから垂直に立つ軸をイメージして、その軸周りに正確に行います。
左手と左腕で作る受けの形も重要です。力学的に最も強いアーチになるようにしっかり作ります。
そして右拳での突きも軸周りに正確に、体が傾いたり、俯せになったりしないように注意して突きます。
激しく動いて回数をこなすよりも、1つ1つの動作をゆっくりと正確に丁寧に、体からのフィードバックを感じながら行うのです。
こうした練習を続けていくと、速くしても無意識に効率のよい動きが出来るようになります。

もう一つは「一動作ごとに止める」という鍛錬です。
内受け突きを例にしますと、まず構えてそのまま1分ぐらい静止します。
そして、左手でさばいた状態でまた止まり、1分キープ。
さらに右で突いて1分静止。
いずれも体が崩れないように気をつけて、彫像のように形を保ったまま止めます。
1分が平気になったら2分、3分、と静止する時間を増やしていきます。
これは少林拳などがよくやる鍛錬法です。
下半身を鍛えるだけでなく、内功といって体の内面を練る効果があります。