少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 5

「少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 5」のまとめです。

●スピードを速くするためには
①フォームが悪いので、全身の力が連動していない。
②フォームが悪いので、突き蹴りの軌道に無駄がある。
⇒鏡を見ながら、スローモーションで確認。少しずつスピードを上げる。
上手な人と並んで見比べながらやると良い。
正確なやり方が分かったら、数をこなすことも必要です。
(質>量でも質<量でも無く、質×量が大事。)

③力みすぎ。
肩や拳に力が入りすぎていると動作がスムーズでは無くなる上、
屈筋(関節を曲げる時に働く筋肉)が働いて遅くなる。
⇒肩の力を抜き、拳も軽く握って放り投げるように打つ。
インパクトの瞬間に強く握りこんで衝撃をしっかりと伝えて引き戻す。
(空突きの場合も、これをしないと肘を痛めます)
握りこむことで屈筋が働き、引き戻しが速くなります。
伝統派空手の友人も「引きを意識することで突きは速くなる」と言います。
私の個人的な感覚では、(あくまで感覚ですが)
「突く」から「押す」に変わる瞬間に反発を利用して引き戻しています。

④引き手の使い方が悪い。
⇒突き手と同時に逆の手(引き手)をしっかりと引きこむと、
肩や腰が回りやすくなります。
(当然、反撃を想定したフォローでもあり、次の動きへの予備動作ともなる。)

順突きにしろ逆突きにしろ、全ての動きは螺旋の動き又は大地からの反発力を用います。
即ち大地を踏むこと、そして足首、膝、股関節、腰、肩(この辺はそんな意識しなくても正中線が守られてればいいです)と捻っていきます。
そーいう意味では逆突きの方が動作が大きい分、体感しやすいと思います。でも、順突きでも同じです。
踏み込むときに軸足を少し内側に捻じります。
後は、順番に捻じっていって、その力を拳先に集中させるだけです。といっても最初は踏み込みと捻じる動作が咬み合わず、体制が崩れるかもしんないので正中線、ていうか分かってらっしゃると思いますが姿勢が崩れなければOKです。
でも動く前にまずは基本である振り子突きを稽古したほうがいいかもしんないです。
アレが基本であり理論であり奥義に通じますから。それと後は余談です。
剛法を鍛えたいと思うのであれば逆に柔法を気にしてください。逆もしかりです。
どちらも基本の延長線上にありますし、剛柔一体つーのは、何故だかは僕にもまだ分かりませんが、戦術的な意味じゃなくても実はアリなんだそうですよ。
というのも剛法が上手い人と話した時、実は柔法の方が好きなんだって聞いたからです。