極真空手 「三日月蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 2

「極真空手 「三日月蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 2」のまとめです。

前蹴りと回し蹴りの中間の軌道の蹴りです。
私が学んだ際は、技の開始は回し蹴りに似ていて、
回し蹴りだと脛で相手の腿、膝、中段で脇腹を真横から
打突するのに対し、三日月蹴りは、親指をぐっと足の甲側にそらした
(親指そのものがあたると突き指・骨折する)
親指の付け根の厚い部分(拇指球・中足)を、突き刺すようにして
蹴る技です。
膝を伸ばすのではなく、曲げたまま(これで距離の調整が出来る)
相手の脇腹の骨の隙間、内臓を狙って「突き刺し」ます。
私はこれを肝臓にもらったときはそのまま床を七転八倒するはめになりました。

他に、変わった方法としては、相手がローを警戒しているときに、
この三日月蹴りを下段の軌道で、腿(カットをしようとした足の外ももに
あたってももの凄く痛いが、前足の内股に入ると地味にさらに痛い)
という使い方もあります。

回し蹴りの達人と呼ばれた、盧山初雄氏がこれを得意とし、
何人もの選手の脇腹を痛撃したと言われています。

第一関節の裏ではなくて拇指球です。

角度が大きければ肝臓に当てますが、
浅い角度で斜めにみぞおち辺りを蹴ることもあります。

キックの回し蹴りのように腰は返しません。
前蹴りを斜めに出す感じですかね。

三日月蹴りというのは相手の肝臓にピンポイントでつま先
(正式には中足)を突き刺す技です。

肝臓ですから脇の下の下の方と言うんでしょうか。

そこに斜め下から前蹴りと回し蹴りの中間のような角度で
突き刺します。

パワーよりコントロールが求められる蹴りなので、背足で
蹴る回し蹴りのように全体をぶつける感じにはせず、した
がって踵を返すことは重要ではありません。

とはいっても前蹴りだってある程度は踵を返さないと腰が
使えず力が出ないので、ある程度は必然的に返します。

三日月蹴りのフォームは斜め45°くらいの感じで斜め上蹴り上げる感じで足首を90°に曲げて腹部を蹴る、蹴り方だと思います。

この枠にはまっているなら、相手にダメージが与えられて、相手が倒れるならどちらでも正解ではないでしょうか?

といいますのも相手の体が正面に向いていれば脇腹のみしか蹴れないですが、斜めになっている場合は鳩尾も脇腹も両方蹴れますからね。

左で蹴って上手く行けば肝臓に当たるので威力があります。
あと、前蹴りとミドルの中間の軌道なので
自分が予想した場所と違う場所を蹴られると
意表を突かれて余計ダメージを負います。
そういうフェイントの効果もあります。

本来の三日月蹴りというのは、虎趾(こし)、または、上足底と言われる部位で蹴ります。この部位というのは、足指を甲側に反らして、親指と人差し指の根元部位です。その部分が「虎」の「足跡」に似ているので「虎趾」と称されます。