極真・フルコン空手 「後ろ回し蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 12

「極真・フルコン空手 「後ろ回し蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 12」のまとめです。

右足での後ろ回し蹴りを説明させてもらいます。
まず左足を踏み込んだ際、なるべくつま先が自分の方(内側)に向くようにします。
そして次に身体の軸を崩さないようにしながら回ります。
そして後から蹴りがでるような感じで足を出します。
いきなり一つの動作として取り組まず、上記のように三段階に分けて取り組むとすぐに身に付くと思います。
私は体が硬いため後ろ回し蹴りは試合中できませんでしたが、後ろ蹴りは多用していました。
ただし、単発で出してもなかなか当たりません。
左のジャブで相手の注意を手に向かせ、ジャブを出した勢いを使ってそのまま蹴りへ繋げてみてください。
これでかなり蹴りやすくなると思います。

スローキックで綺麗なフォームを身につけることが上達への近道です。
カクカクと動くのではなく、一定のスピードを保って蹴れるようにします。
始動からミートまでを5秒くらいかけてゆっくりと蹴る練習をしてみてください。
最初は壁やバーを持ちながらで結構です。

スローキックの場合、高い位置を蹴るのは辛いと思いますので、高さは腰程度でOKです。

スローで綺麗なフォームが出来るようになれば、スピードをつけて空蹴りで練習します。
この時はまだ力は不要です。スローの時のように綺麗なフォームで蹴ることに集中します。

スピードをつけても綺麗に蹴れるようになれば、力も入れてミット蹴りしましょう。
フォームが崩れるようならスローキックに戻り、再確認。
これを繰り返せば比較的短時間で綺麗に蹴れるようになります。

フォームのポイントは沢山ありますが、、、

■軸がブレていないか
上半身の回転軸が左右や前後に倒れていると不安定になります。
頭の頂点から腰にかけて鉄パイプが通っているようなイメージで、鉄パイプが常に垂直かつ回転の中心にあることを意識すると理解し易いです。

■上半身回転の順番
上半身がガチガチで1つのブロックとして回転していると、回転力がうまれません。まず顔、次に肩と言う風に首から上を先に回しましょう。

■上半身の回転角度
フィニッシュ前には胸を相手に向けるところまで回転させます。(最低でも45度半身)
半身(180度半身)または背中が相手に見える状態までしか上半身が回転していない場合、脚が届かず、膝の曲げ伸ばしで無理やりコツッと当てる感じになってしまいます。

■軸足の踵
前述の上半身回転のために重要なのは踵の回転です。始動直後は軸足の踵は相手方向に向ける程度の回転で良いのですが、そのまま相手の方向を向いている状態ですと上半身も半身までしか回転できません。
軸足の踵を相手に向けた状態からさらに90度回転させるよう練習してください。そうすると上半身も自然と胸を相手に向けるまで回転できるようになります。

■膝と足先の引き上げ
下半身の回転が始まったタイミングでしっかりと膝と足先を引き上げます。
この時、膝と足先が水平の高さにくるようにあげてください。
足先が低いとすくい上げたような蹴りになってしまいます。

■膝が畳めているか
足先を挙げた際に、しっかりと膝を畳んで抱え込みます。
膝が伸びている状態だと、脚が棒のようになり回転力が失われてしまいます。
(ブン回しぎみの蹴りになってしまう。)

■膝をのばす角度
畳んだ膝をのばす角度は相手の40度~20度手前が良いです。
早めに膝をのばしてしまうと、大振りで不安定かつ回転力のない蹴りになります。
コンパクトに膝を畳んだ状態は回転力があるので、ギリギリまで畳んだ状態で我慢し、胸が相手方向を向いた後に膝をのばすと良いです。

■軌道は水平に
膝を伸ばした後は水平に足先が移動するよう注意します。
足先の引き上げが低かったりすると下からすくい上げた軌道になり水平に蹴れません。

■ミート時の足先
ミート時の足先は踵が上、つま先が下になるような形にしてください。
慣れていないとキツいかもしれませんが、最低でも踵とつま先が水平になるようにしましょう。

■ミート後は膝をたたむ
ミート後に膝を伸ばしたまま脚を下すと不安定になります。また、次の動作へ移るまでの時間が遅いです。
ヒットしたらすぐに膝をたたんで、その後すぐに下すとスムーズに次の動作に移ることができます。

■力むのはミートの瞬間だけ
ヒットする瞬間以外はリラックスした状態を保つと良いです。
初動から力んでいるとガチガチで堅い蹴りになってしまい、スピードも威力も失われます。

文字だけでは伝わりにくいと思いますが、上記の中で伝わったものだけでも注意してスローキックからチェックしてみてください。
ご参考になれば幸いです。