フェンシング 「コントルタン」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「フェンシング 「コントルタン」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

コントル・タンはコントル・アタックに対して使います。
コントル・アタックは相手が攻撃したとき、相手の剣に剣をあわせず、体を逃がしてのカウンターです。
リポスト、コントル・リポストとはこの点でちがってきます。
コントルアタックはダッキング、アレ・アン・ロン・パン、ヴォルテなどありますが、通常のリポストとは違い攻撃権は相手にあるのでrルール的に不利となります。
仮に同時突きになっても攻撃権はまだコントル・タン側が持っているのでコントル・タンは逃げている相手に対して有利な状態での追攻撃となります。
攻撃権という特殊なルールがあるもののしていることはカウンター・カウンターです。
日本剣術や剣道のこれに相当するものはあると思いますが私はうといのでわかりません。
ドイツ剣術では2人型で、袈裟切りのツォーナワー、これに対して一歩引いて同じラインで切り返すナカライセンでコントル・アタック、次にそれをクロンパウで防御シー
ルハウで切るがまあ、これに当たります。レピアだと、突き、相手後退しつつ剣を突き出す、こちらはその剣を右手のレピアでとらえ左のパリーングダガーで相手の腕を切るなどになります
単独の技というよりも一連の流れのなかで連続的に起きるコンビネーションとなりますが、感覚はフェンシングとはかなり違いますし、アタック、コントル・アタック、コントル・タンでおわりではなく間合いを切り直すか、接近戦にもつれるまで続きます。

●コントルアタックに対する対処法や練習法

いろいろ難しいですが、大きく分けると、
手は、1.剣先をまっすぐ伸ばすコントルアタック、2.下から角度をつけて突き上げるコントルアタック、3.上からのクーペ(ふりこみ)
などに分けられ、
足は、1.立ち止まって、2.後ろに下がって、3.前に出ながら、4.しゃがんだり背中を反らして(エスキーヴ・エスケープ・インカルタタ)
などに分けられます。さらに剣を外しながら(コントルデガジェ・デローブマン)とかラインをカバーしながら(クードタン)などがあります。

一番単純なのは立ち止まってまっすぐのコントルですが、これはバッテしたり巻いて(プリーズドフェール)、あるいはカバーしながら突きます。足は小刻みなマルシェで誘って、突くときは大きくファントします。

立ち止まってクーペでコントルしようとしてる相手の剣は巻けないので、手を伸ばしてバッテします。回してバッテするの使えます。足でフレーズ勝ちしてる場合は同時突きを狙います。振り下ろす瞬間に払って(ビートパリー)コントルタンというのもあります。

下から突き上げるコントルに対しては上からぶっ叩くか、手を下げてオローオクターブで巻くか、ハイセプティムで巻き上げます。上手い人はそのまま背中も突けるでしょう。上から叩いて背中を突くこともできますが、背の小さい人は別に背中でなくても腹でもいいでしょう。

下がるコントルに対しては大きいマルシェをしながらあるいはパッサバンで前進してコントルタンします。しかし誘う場合はやはり小刻みです。叩いたり巻いたりしながらフレッシュというのもあります。またフレーズ勝ちしていれば同時突きでも大丈夫です。

前に出るコントルに対しては叩いたり巻いたりしたあとに接近戦のように肘を曲げて突くしかありません。思い切り手を挙げて背中を突くか、手を思い切り下げて腹を突きます。剣を強く握っていると突けません。ダッキングに対しては当然背中で、背中を反らしてかわそうとする相手は腹を突きます。

フットワークは小刻みなマルシェと思いっきり踏み込むファントの、歩幅とスピードの使い分け、タイミング、メリハリが重要です。とにかく相手の裏をかかないといけません。