極真・フルコン空手 「正拳突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 9

「極真・フルコン空手 「正拳突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 9」のまとめです。

右は若干ですが左より相手から遠いので当てにくいとは思います。
それは突きに限らず蹴りに関しても同じことだと思います。

フルコンでは左の攻撃が重要だと言われています。
左はモーションが小さくて当てやすいのと顔面が無いフルコンで突きで狙う最大急所のレバーが右半身にあるからです。

ですんで極端な選手では右はほとんど防御に使って左の攻撃ばかり出す選手もいます。

いきなり出してもモーションが大きいですので当たりにくいのは当然です。
まずはやはり速い左の突きで相手を崩してから右を出すのがセオリーだと思います。

また胸を突くストレートよりも、腹へのストレートは射程距離が短いです。
私は左を速く出して胸を突いたらそのまま少し前に出て右下突きを出します。
腹部へのストレートは普通のストレートとフック・アッパーの中間くらいの距離が一番威力があるように感じます。

普通のストレートと同じ距離で右ボディストレートを出してもブロックされやすいので、コンビネーションで出してみたり、少し近い距離でコンパクトに出してみるのを試してみてください、参考までに。

コツが1ケあります。
おへそを狙ってワンツーを打ってみて下さい。
おもしろいくらい当たると思いますよ。

おへそを狙っても、実際は、みぞおちや横隔膜を上から叩く感じになります。
このストレートの打ち方だと、ローと距離が合いますし、パンチを打った際に肩が自然とショルダーブロックの形になるのでハイをもらいづらくなります。

フルコンは顔面パンチがないのでパンチに関してはやや左のパンチの方が重要性が高いと思います。

レバーを突くのが左だからです。
また蹴りも同様に左の方が攻撃に多様されると思います(特に腰上以上の高い蹴り)

ですので、右腕は攻撃よりも防御に使われる事が多いのではとも思います。

大山総裁の得意技も左の下突きだったそうですし、極真の守友完矢という選手なんかはほぼ左の鎖骨打ちと左の下突きだけで全日本5位になっておられます。

ですがそれはあくまで試合や組手の場合の話だけで、基本は左右に差をつける事無く稽古されて方が良いと思います。

左右差をつけて体を鍛えるとかえって強烈な左の突きは出せないと思います。