剣道 「上段の構え」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

「剣道 「上段の構え」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。

●間合いに入られたときの対処法

A パスで後退しながら切っ先を相手の喉狙って突き出す。
このとき後退と同時に突き出し、腰は逃げて肘を真っ直ぐ。
相手が正眼で構えていたら、腕と体で作られた三角形の中を狙って切る。相手の剣に沿わせて自分の剣を押し込み突きを入れる。防御を考えると裏刃のほうがいい。刀同士だと合い打ちになる可能性が高い。

B 相手が正眼の場合。左足を後ろに回し右にかわし後退しつつ下から救い上げるように腕を狙う。一番良いのは胴体だが、少し遠い。最悪でも剣に当たればよい。相手の動きが止まったらそのまま胴を突く。ポイントは剣を斜め45度に切っ先を常に下げ、左手を高く伸ばすこと。本来は裏刃できるのだが刃筋に気をつけたら片刃の日本刀でも出来ると思う。
あるいは剣に当てた常態から接近になれば左手を離し、柄頭を掴んで剣をむしりとれ。

上段はあまり良い構えではない。上段をするなら八双のほうがよい。相手が多数の場合、上段だと肘が影になってみえなくなり死角ができる。また剣を垂直に立てる八双のほうが疲れないし、左右の切り替えしもらく。防御もしやすい。上段は突きがしにくくほとんどが振り下ろしになるので相打ちが多くなる。
第一上段でカウンターを出さなければならないほど 近い間合いになったら半分負けている。
普通、上段相手だと切っ先を左下に頭を守りながらアームクロスをした「ハンギングガード」で入ってくる。しかがってこれをかわそうと左からあいた胴を狙っても合い打ちになる。だから一番いいのはそのまま切り込んで相手にそのままの構えでガードさせ、左手を話して突き出ているポンメルを掴めばパーフェクトなディスアームができる。上段は相手より背の高いほうが有利だからこの方法は比較的成功率は高い。

上段の構えは突きや小手ががら空きになりますが、その分振りかぶる動作がなく早くて力強い技が使えるので、とても攻撃的な構えと言えます。
一度上段の練習をし始めると常に上段の構えで稽古や試合に臨むのが一般的なので、試合中に中段から上段に切り替えたりすることはほとんどありません。