剣道 「抜き胴」の技・テクニックのコツ・ポイント 16

「剣道 「抜き胴」の技・テクニックのコツ・ポイント 16」のまとめです。

抜き胴と、面に対する返し胴は、同じ胴を打つ技ですが、別の技術が必要で、しかも、相手によって、どちらかがやりやすいか違います。

面に打ってくる、間合いやフォームによって、どちらが打ちやすいかが違うことが多いです。
抜き胴であれば、わりかし近い間合いから、面に打って出てもらうことですね。
それと、足捌きが悪いと難しいです。
抜き胴は、右足を右前に送って、左足をひきつける時に、打突するのがやりやすいですが、
2のポイントとして
● 相手の胴を打突する瞬間までしっかりみてること(目を離す人が多いです)
● 相手に回り込むような足捌きはしないこと
です。

抜き胴や返し胴の際、相手の面打ちを下に避けようとすると窮屈なわけで、右に足を踏めば対応出来るはずです。
並外れた長身の方だとわかりませんが、180cmの私は師匠にこのように教わりました。

1.重く、強い打突よりも、剣先早く、鋭く音高く打った方が審判にとって分かりやすく、一本は取ってもらいやすいです。
また対戦相手を不要に痛めつけることもないため、公式試合では「パァーン!」という胴が主に使われますね。
一方、私が互角稽古で死ぬような思いをしたときは(七段所持、白髪の小柄なおじいさん)相手は胴突き、斬り上げ、親指小手、袈裟掛けなど古流混じりの骨身にこたえる打突を私に叩き込み、ごく僅かに面を開けて誘い、思わず飛びかかった私に対して、打突と同時にさらに腰のねじりで剣先を薙ぎ払うような「担ぎ胴」をぶち込みました。
パーン、でもドン、でもなく「ダゴン!!」とでも言うべき思い音で、強烈なボディーブローを胴無しで喰らったような激痛に面を外したあとちょっと吐きました。これは、第三者に判定してもらう公式試合ではなく、技試し・力試しの互角稽古で使われるような胴撃ちです。

2. 相手の面が、気剣体の一致がとれており残心正しく、一本になるものであれば、その後どんなに綺麗な打突であっても遅れた胴撃ちは取られません。
ただし、面が、面金打ち、肩入り、体制不十分や残心忘れであれば、その後に綺麗に入った胴が取られる場合も有ります。
(そのため、面をかいくぐるために大きく身を沈めて胴に行く人も居る)

抜き胴の打突音についてですが正確に打ち 竹刀が綺麗に抜けた場合打突音は「軽い音(パーン)」となる場合多いです。
竹刀が抜け切れていない場合打突音は「鈍い音」となります。

面・抜き胴共 有効打突だった場合早く当たった方が有効となります。

抜き胴は 面を打つ動作を確認してから動いたのでは面を打たれますので 面を打つ気配を感じたら抜き胴の体制を取ってください。