柔道 「背負投」の技・テクニックのコツ・ポイント 11

「柔道 「背負投」の技・テクニックのコツ・ポイント 11」のまとめです。

私がよく使ったのが横からスライドさせるような感じの背負投です。

まず自分の引手側の足を釣手側に引き、さらに釣手を引いて相手と自分の足の位置がハの字になるようにします。
次に引手を高く引くと相手の右足(右組みの時)が出ようとします。
その出ようとした足を下半身で止めるような感じで右足を踏み込み体を90°回転して背負投に入ります。
相手とハの字を作っておくとすでに90°回っていることになるので、あと90°回すだけで180°回ったことになります。

右足と釣手を左にスライドさせながら90°回転させるような感じです。

ケンカ四つの場合は最初からハの字になることが多いのでとても楽です。
相四つの場合は支え釣込み足などで相手の右足を牽制してハの字を作って掛けます。

相四つの場合のセオリーとして自分の引手側に動く、というのがありますが、これはセオリーとは逆になります。
なので、釣手側に回った瞬間に足払いや巻込を食らうことがあるので注意して下さい。

タイミングは相手が前のめりになった時か、こちらが相手を崩して爪先立ちの状態にした時ですね。
一本背負い投げのタイミングが分かるのであれば同じだと思うんですが・・・・。
人間は後ろへ押せば前へ体重移動します。それを利用するのです。
大内刈りなどで後ろへ追いやり、相手が前へ出てくるところを背負い投げに入る。
タイミングはこれだと思います。

背負投げなら、相手が強引に前に出てくるところを相手の動きを止めないように後ろ回りさばきで素早く体をさばき、やや低めに背負投げに入る方法もあります。
また、こちらから仕掛けるにしても、一度相手の頭を下げさせて、その反発を利用して大きく上に釣り上げ前に崩して掛ける方法もあります。

先ずは、打込みや投げ込みでしっかりとした技を身につける。
それから、乱取では相手の動きを考えて技を掛けることです。

そのためには、移動の投げ込みや相手の動きを誘うパターン練習も大切になってきます。
もちろん小内刈りで相手の脇を空けさせて掛ける等の連続技の練習も有効です。