「合気道 「三教」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。
三教が極まらない原因のほとんどは手の持ち方にあります。
初心者は手のひらだけを持ってしまうので、手首が自由に動いてしまうので効かなくなります。
相手の手のひらの小指丘の部分を小指薬指中指の三本で裏返すようにしながら、親指と人差し指の二本で相手の手首を固定しロックします。これでほぼ逃げようがなくなります。あとはもう一方の手で、三本の指を支えるように相手の中心へ向かって突き上げると、完了です。この持ち方をなんとなくいい加減にやっている人は多いですが、それではいくら回数重ねて練習しても、極まりません。
三教は、ひねろうとすればするほど上手くいきませんね。特に受けが自分より強い相手だと、手首をひねろうとすると余計に自分の体勢を崩してしまい、技にならなくなります。
後ろ両手取りであれなんであり、三教で受けの小手を取る位置は少なくとも自分の眉間より下です。あわてて高い位置で取ると、受けを崩せないばかりか自身の体勢を崩します。
私は後ろ両手取りで三教をかける時は、呼吸投げをするつもりくらいの流れで受けの小手を自分の目線より下に切り下ろしてから手首を取っています。個人的には、後ろ両手取りが一番三教が取りやすい動きかなと思っています。流れで一気に手首を取るところまでいけますので。
また、小手をがっちりつかもうとすると、結局自身の動きを止めてしまいます。自分の指先を鉤詰めのようにして引っ掛けるくらいが、実は受けの抵抗を受けにくく、そして流れを切らずに三教に入れるのですが、これは文章であらわすのは難しいですね。引っ掛けると書くと、いい加減なとり方のように思われるかもしれませんが、これが実は受けてみるとしっかりひじまで決まってしまうんです。握り締めるような固定観念を除いて、どうすれば受けの抵抗を少なく、しかしきっちりと受けの小手を返していけるか研究されるといいでしょう。
三教は立っている状態で三教に持ちかえて、相手の手を捻って極めたまま、緩めずに技を掛けていきます。
立っている状態で立ち上がられたら、そのまま突き上げてしっかり極めてしまえば良いので、特に問題ありません。一度立たせて極めてから、行う掛け方もありますから。
最後の抑えの時のことなら、途中で極めている関節が緩んでいるか、関節を取りにいくのに意識向いて、抑えが緩んでます。
立っている状態で三教に極めたまま、緩めずに床に抑えて、腕を通して肩をしっかり抑えたまま、極めに移ります。有段者になると、またちょっと違った掛け方や、触れる程度で抑えていくようなやり方もありますが、まずは形をしっかり覚えていくのがよいかと思います。