「少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。
突きを出すときに、拳を強く握りしめていませんか?
まず突きの動作に入る前に、拳の形が崩れない程度に脱力して下さい。
そうすることで、突きに関係する関節がスムーズに動くようになります。
拳を握りしめるのは、腕が伸び切った瞬間です。
この感覚を掴んできたら、次は肩と腰の回転速度を上げましょう。「目にも止まらぬ早い突き」を行なうには、肩と腰の動かし方を工夫する必要があります。
突き出すときは、腕の動作より先に、まず腰を回し、それに連動して肩を出し、遠心力がついたところで腕を伸ばします。
で、腕が伸び切る前に、腰を引き始めます(ここがポイント!)。
伸び切って拳を握りしめた頃には、もう肩も引き始めます。
そして、強く拳を握り締めれば、自然に肘が曲がるので、勝手に胸の前に戻ってきます。
上記の動作を、すべて一呼吸で行なえるようになれば十分でしょう。実際にやってみると、同時進行でいくつもの関節を動かす必要があるので、頭がこんがらがってきます。
ひたすら練習ですね。私は級拳士の頃1日1000本繰り返してました。
高段者でも受けをミスるような突きが撃てるようになると、快感ですよ。
少林寺拳法の突きは確かに、足、腰、肩、肘、拳という流れで来ています。
逆突は特に腰、肩の回転を利用して突く物なので、威力はあります。
少林寺拳法の突きは足の力も使います。
でも、どんな武道も足の力も使います。
というか、どんなスポーツでも足の力も使います。
イチローのバッティング、タイガーウッズや石川遼のスイング後の前足の状態を見てください。素人目には不自然な恰好ですが、少林寺拳法の振子突きの奥義が隠されていますよ。
というか、イチローがバッターボックスでバットを構えている姿はそのまま「開足中段構え」の下半身のお手本だと思います。