「少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。
突きは腰の回転が使えないと手突きになりますね。
突いた瞬間は伸びた腕と肩、反対の肩が一直線に並ぶようなところまで腰を入れましょう。
肩と腰を回す練習として、
①まず開足中段構えをとります。
②構えはそのままに、両腕を横方向に180度に開きます。地面に平行になるまで腕を上げましょう。
「大」の字ですね。
③(右で突く場合)まず重心を左にかけ、足の形が「/>」になったら、開いていた両手を腰と肩の捻りだけを使い、自分の右手が顔の前まで来るように回します(左手は自分の背中のほうへ)。
左で突く場合はこの逆です。
この動きを繰り返すことで、形としての腰と肩の使い方を体感できます。両膝の締め>腰の回転>肩の回転>最後に腕が回る感覚を身に付けてください。
④腰と肩の回転が分かってきたら手を突きの形にもどし、③の時に突きを出す練習をします。次に実際にミットを使った練習です。打つ技は天地拳第一系の最初の「差込順突き」。
これだけです。
実はこの差込順突き。
腰と肩をうまく使えないと、手だけでパチンと叩くだけになってしまいます。
ただ1歩踏み込んで手を伸ばして打つ。ジャブにもなっていない非常に弱い突きをする拳士が少なくありません。言葉だけでご理解いただけるか分かりませんが、「腰を8の字に回転させて突く」ことで本当の順突きを打つことが出来るようになります。
①左中段構えの状態から腰の捻りだけを使って上半身だけ正面を向くイメージ
②その状態で前千鳥を使って1歩踏み込む
③捻っていた腰を一気に戻す(右引き手もしっかり胸前に)ことで溜めていたエネルギーを爆破すさせ、ミット目がけて突く・・・なんとなく分かっていただけたでしょうか。
これが天井から見たときに「腰が8の字」を描いているような感じになるのです。
最初は大きくで構いません。そして慣れてきたらどんどん腰の回転をコンパクトにしていく練習をしてください。
上達してくると①と②の動きが同時になってきます。
踏み込みながら腰を捻る感じになります。
さすがに大きなモーションでは相手に避けられてしまいますから、最終的には相手がわからなくなるレベルまで腰の捻りをコンパクトにしていく必要があります。