「極真空手・フルコン空手 「前蹴り」の技・テクニックのコツ・ポイント 15」のまとめです。
前蹴りは難しい技ですね。
特に中段の前蹴りを相手に効かすのは難しいです。
前蹴りは下から蹴り上げるわけですが、相手の腹は普通は垂直ですよね。
垂直のものに下から蹴り上げても、ほとんど意味ないですよね。
膝蹴りを考えて下さい。
膝蹴りを効かすには、相手の首なりを掴んで、顔面などを引きつけながら膝蹴りを入れますね。
前蹴りの場合、間合い的に相手を掴めないし、引きつけながら蹴るなら前蹴りと言うより膝蹴りになってしまいます。
そこで、前蹴りの場合、膝をかいこむまでは、上向きの運動ですが、そのあとは前向きに運動方向を変えないとなりません。
垂直に立っているベビーバックの前面を蹴ってみればわかりますが、回し蹴りや、後ろ蹴りなどに比べ明らかに、パワーを伝えにくいです。
なので、相手が腹痛などをおこし、体をくの字に曲げていたりするならともかく、真っ直ぐに立っている相手に前蹴りを効かすには、大変な身体の柔軟性が必要です。
いわゆる体位前屈何センチっていう柔軟です。
体の柔らかさには、才能みたいなものがありますが、地道にストレッチをすれば柔らかくなるでしょう。
昔漫画で自分のかぶっている帽子を自分で前蹴りで蹴る、と言うのがありましたが、それぐらいまで体が柔軟になれば、必ず効かす前蹴りができます。
どの蹴りにも言えることですが特に前蹴りの場合、まず膝をしっかり抱えることが大切です。
そこから腰を押し込むような感じで蹴り込みます。
蹴った後も蹴り足を抱えた状態に戻し、しっかり構えに戻ります。
これが出来ていれば「腰が硬い」とは言えないと思いますよ。
柔軟不足は時間を掛ければ解決出来ます。
軸を立て、仙骨を前方斜めにスライドさせながら蹴りを出します。
体は軸を立てるためニュートラルです。