極真・フルコン空手 「上段回し蹴り」のコツ・ポイント・体験談 16

「極真・フルコン空手 「上段回し蹴り」のコツ・ポイント・体験談 16」のまとめです。

股関節だけ柔らかくても、上段廻し蹴りはできません。

できたとしてもスムーズに蹴れないですね。

上段廻し蹴りに必要なのは、①股関節②脚の後ろ側③腰④体側⑤ひざ(変則で蹴る場合)です。

ストレッチとしては、

1.あぐらをかくように座り、足の裏を合わせ前に倒します。この際背中が丸まらないように胸を張りながら倒す。(これで股関節と腰をストレッチします。)

2.開脚をしながら座り左右に倒す(この際につま先は上に向けます)。この場合は、倒れるほうと逆のほうの手を上げ体の横側を伸ばすイメージで、真横に倒すこと(これで、股関節と脚と体側をストレッチします。)また同じ姿勢で、爪先のほうに向かい前側から倒します。(これで股関節をストレッチし、脚と腰をより深くストレッチします。

3.2の開脚の姿勢で、最後に前に倒します。(これで股関節を深くストレッチし、腰もストレッチします。)この際も背中は丸めず胸を張ってください。

他にもありますが、ストレッチは、痛いところと気持ちの良い所の間(イタ気持ちいい)ところで止め、約20秒、呼吸を止めずにキープしてください。
お風呂上りも有効ですが、運動後に軽く汗をかいた状態がベストです。

また倒す際もゆっくり倒し、反動はつけないでください。負荷が強いと痛めますし、それが古傷になり、上段を蹴るときに痛みが伴うようになります。

毎日続けて、個人差はありますが、1ヶ月くらいで効果が出ると思います。

また私が上段廻し蹴りを指導する際は、片手を壁につけて、正確に蹴りをだす練習をさせます。この場合も普通に蹴りを出すことと、ゆっくりスローモーに蹴りを出すことをさせます(これは動的ストレッチの応用です。)

股関節が柔らかくても、他の筋肉が硬いか、正確にフォームができていないために、上段廻し蹴りが上手くない方は、結構います。

開脚、開脚して、前、左右に体倒したり、足上げしたり、前蹴上したり、これしてましたよ。

短絡的に股関節の柔軟性が強調されやすいのですが、蹴りというのは腕、肩、背中、腰、尻からの下半身などの連動で蹴るので、強い蹴りを身につけるには、結局は全身になるのです。

走ることが専門の短距離選手やサッカー選手が上半身を伸ばしているのを見たことがあると思います。

毎日お風呂上がりに全身のストレッチをするしかありません。
空手をやっているなら稽古前や途中にやっている内容で構いません。
苦手な部分を重点的にやるといいですね。