合気道 「小手返し」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

「合気道 「小手返し」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。

一般論として申し上げます。

初伝…いわゆる普通の形としての関節技。関節を破壊する概念もある。

中伝…崩しの体動を学ぶ関節技。関節技がその“媒介”となる。

上伝…合気の“はじめ”とする崩しの体動を学ぶ。関節業には拘泥しない。

奥伝…ここに来て合気そのもので崩す。合気の体得で関節技不要。

階伝…普通はここまで至らない。合気も崩しの一つでしかない事を学ぶ境地。

飽くまで一般論です。流会派により考え方は様々ですので…。

小手返しは相手の軸を崩して倒す技であって関節の痛みで制圧する技では無い。

と言うのは「上伝」になってはじめて出来る事です。到達点をどこに置いているか、

と言う事になります。それまでは何等かの関節業です。

関節技ではなく、裏筋を伸ばしていると思いますが、
体操で、小手返しを自分で自分に掛けると思いますが、正しく小手返しを掛けていらっしゃいますか?1教、2教、3教、4教、5教どれをとっても関節痛め付けるようなことはしていないはずです。
武器取りの技の時を考えてみてください。短刀で受けが突いてきた時の小手返しからの短刀取りは、関節を痛めて短刀を取るのですか?違うと思います。筋を伸ばすことによって短刀を取り上げているのです。
2教の表と裏でもそうです。表は、小手捻りになり、裏一端相手の手を自分の胸に付け捻っているわけです。氣の渦を利用して筋を伸ばすわけで関節技ではありません。

小手返しに限らず殆どの業は崩しが大切です。

逆に言えば崩してしまえばどんな技もかけられます。