柔道 「隅落」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「柔道 「隅落」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

ハッキリ言います。
隅落の習得はやめた方がいいです。
別名:空気投げと呼ばれるこの技は『柔道の神様』と称される三船久蔵十段が考案から7年かけ、47歳の時にようやく完成した『神業』です。
技のタイミング、重心移動は全柔道選手の課題ですが、これらを極めて高いレベルに持っていかなければ実現できない技です。
学生程度の経験で習得できるとは思えませんし、実戦で狙ってそう決められる技でもありません。

高校生の頃、柔道部OBの先輩から「隅落とし」を教わったことがあります。
「大外狩り」の崩し方で、足を刈らずにそのまま、前へ前進して投げるとのことでした。
普通の「大外狩り」も満足に掛からないので、とても出来たモノではないと感じました。
三船十段の動きにどれだけ忠実かわ判りませんが、前述の柔道で教わった動きと、合気道の動きから推測して回答致します。
右手で襟、左手で袖をとった組み手の場合、右手で引きつけつつ、左手を左斜め下方向で崩します。
同時に左足が左斜め前にでています。
相手を左斜め下方向へ崩したまま、右足を一歩前進させます。
「大外狩り」の場合はその出した右足で相手の左足を刈りますが、「隅落とし」では刈りません。そのまま相手が斜め後ろに崩れるように前進します。
三船十段が投げている写真では、たしかその時に左膝をついていました。
修得するには「乱取り」と「打ち込み」だけではなく、良いパートナーと共に徹底的に「崩し」の稽古をすることが必修条件になる技だと思います。