テコンドー 「構え方」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「テコンドー 「構え方」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

テコンドーの構え方は十人十色で、これが正解というものが無いのが実際のところです。
同じ選手でも状況によってスタンスを変えながら戦うのが普通です。

また、ボクシングのように前足を左右のいずれかに固定するのではなく、スイッチして前後の足を入れ替えながら戦います。
構えは左右どちらの足が前に来ても違和感がないよう、両方とも練習する必要があります。

構え方は最もオーソドックスな2種について書きます。
(左足を前にした場合で書きます)

■45°半身
[構え方]
まず、両足の踵がそれぞれ肩の真下にくる程度開いて立ちます。
右足を後ろに下げ、アキレス腱を延ばす運動のような体制になります。この時、左足の踵~右足のつま先までの距離は肩幅の1.2~1.4倍くらい距離を取ります。
左足のつま先は相手の正中線に向け、右足のつま先は45°開きます。
膝を軽く緩め、踵には体重をかけません(地面と踵の間に紙が1枚はさめるようなイメージです)

上半身は正中線が45°方向になるよう半身にし、頭から腰まで真っ直ぐにして、ニュートラルな状態にします。(どの方向にも重心を傾けません)
両手はアゴの高さにくるようガードを上げていた方がいいですが、相手との距離が遠い場合は中段にガードを下げる選手が多いです。

[シーン]
この構えは全身が非常にニュートラルな状態のため、様々な技が出しやすいです。また、左右へのステップも踏みやすくパンチも打ちやすいのが利点です。
下記のようなシーンでよく使います
・廻し蹴りとパンチを中心に組み立てる場合
・パターンの多いカウンターで待ちたい場合
・近距離でのインファイト

■完全半身
[構え方]
45°半身の状態から右足をさらに拳1~2つ分後ろに下げ、足幅を広くとります。相手に対して両足をほぼ一直線になるよう揃えます(完全に一直線だとサイドステップが難しいので、少しずらした方が安定します)。つま先は両足とも90°外に向けます。
膝を曲げることと、踵に体重をかけないのは45°半身と同じです。
上半身は90°半身にします。
手は45°半身と同じく近距離だと上段、離れている時は中段でもOKです。

[シーン]
この構えは前後移動がしやすく、また最も射程範囲の広い蹴りであるヨプチャギ(横蹴り)を出しやすい体制です。間合いの取り合いをする際に重宝します。45°半身に比べて後ろ廻し系の蹴りが素早く出せるのも利点です。
45°半身に比べると出しやすい技の種類が限られるため、相手に読まれやすくなりますが、ポイントゾーンを絞れるので相手の攻撃パターンを減らすこともできます。(テコンドーでは背面への蹴りは禁止のため)
下記のようなシーンでよく使います
・ヨプチャギでの間合いの取り合い
・前足ヨプチャギでのカウンター待ち
・後ろ廻し系のカウンター待ち