少林寺拳法 「突き(縦拳)」の技・テクニックのコツ・ポイント 5

「少林寺拳法 「突き(縦拳)」の技・テクニックのコツ・ポイント 5」のまとめです。

「小指が直に当たるとダメージが大き」のは実際その通りですね。
「瓦は屋根に葺くもの」として初代開祖は、「空手の拳」と違い特段の部位鍛錬をしなかったのは「相手はいつも人間」との想いがあったからでしょう。
「拳」の鍛錬はいたる所でかつては「拳立伏せ」を勧めていました。
行えば分かりますが「拳頭の力が入る部位」は人により「小指側三指」か「人差指側二指」の二つに大別れるのです。(「独鈷拳」のように「横拳」も用いますがここでは「横拳」は省きます。)
少林寺拳法の「縦拳」は飛燕の如く引きを早くしますから無自覚に「四指全体の面」を遣っいる感覚もありましょう。
しかし、原則は先の二者で「人の拳での力点は峻別される」ものです。
当然その際の「手首の角度」も明らかに違っています。
どちらが間違いとか正解とかではありません。
これは体癖で「縦拳」を使用する全ての拳技に言える事です。
そして例えば左右二十連打の瞬速の拳を繰り出せば、その小さい腕の回転の方向が先の二者では真逆になります。
つまり拳を繰り出す位置さえ本来変わって来るのです。
が、この辺りの事柄や回転方向までは「教範」にも解説されていませんし多く方も意識はしませんね。
「教範」は開祖の体癖で事が記載されているから、中にはその説明と相反してしまう稽古者もいるのです。
ところで「小指側三指」を無意識に「力点」にしている稽古者は「骨の小さな小指側」が漸次的に強くはなって行きますが、打ち方を誤ると「点でのファーストコンタクトの小指」を痛めやすい傾向は現実にあります。
完全骨折はしなくとも「ヒビ」位は入れる者もいるでしょう。
しかし空手と違い「壊し難い物」を「試割」するような「演武」は少林寺拳法では行いませんから等閑視されて来ただけの事です。道院長の指導は通常ここ迄は及びません。
これを避ける為ご自分の「拳の力点」が「小指側」にあるのなら「打ち方」を「小指から人差指までの点を連続した線」として「用いる」方法もあります。
これは実際の「少林寺派の拳技」の一つで「威力」を「内部へと送り込む“功夫”の技術」の一例です。
「打ち方」は誰しもご自分の矜持をお持ちなので他者に聞いても得るものは必ずしも多くありません
。先ずご自分で「試行錯誤」を繰り返し、且つ又分析的思考をお持ちになってよくよく検証される事を強くお勧め致します。

小指の関節を痛めるのは突き方が正しくないです。

突きは人差し指と中指の拳が当たる突きが正しいのです。

小指は弱く脆いので素手で相手の頭を殴ると骨折してしまいます。