少林寺拳法 「突き(縦拳)」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

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●縦拳について

腕を絞ることによって、より強い一撃が出せます。雑巾を絞ると固くなりますね?あんな感じです。
(簡単にはしょって言うので語弊がありますが)
腕を絞ると、上半身 腕に連動して背中の筋肉も絞られます。
対して、中華拳は全身の絞りや重心移動からの突きになります。
もちろん、すべての格闘技で全身の連動の動きや重心移動は大切な要素ですが・・(言葉では難しいですね)
中華拳では連続の動きに向いてます。
力まずに流れるように、ですね。
すべてに共通する事柄なのですが、あえて「腕」か「全身」どちらに重きをおくか?そんなふうに思っていただけたら。

少林寺の縦拳は、空手と比べて拳の捻りがない分、連打が速いのが特徴ですね。
縦拳で「人差し指」の拳頭でなく「中指・薬指・小指」の側を当てるのは、中段の場合、下から突き上げ気味に当てないと効かないから必然的にそういう当て方になるのだと思います。

縦拳の方が早いと思います。
「捻り」が無い分、シンプルに早いです。
縦拳は突いた後、「引き」が入ります。
この引きが突きの速さを更に早くします。
横拳は腰を入れて突くことができます。
当然威力は増します。
速さか、威力か。
当てなければ意味がない。と取るか、威力がなければ当てる意味が無いと取るか・・・
少林寺は打撃の剛法と同様に関節の柔法があります。
突いた腕を取られるということは、非常に問題です・・・・
同様に日本拳法も縦拳です。組技がある場合は速さを優先しています。