少林寺拳法 「突き(縦拳)」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「少林寺拳法 「突き(縦拳)」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

●縦拳について

基本の構えが中段構えです。
文字通り両の手が中段にきます。
他にも上段に構える(勿論アップライトではないです)のもありますが大体どちらかの手がやはり中段にあります。
中段に位置した手で顔を突くのは軌道からして斜め下から上がりますよね?
通常よりは察知しにくいです。
だから当たる部位としては中指・薬指・小指になります。

拳の形?向きは完全な縦ではなく40°位かな?内にほんの少しだけまわしてます。
なぜ完全に横にしないかというと身体には伸筋と屈筋があり出来るだけ屈筋を働かせないためです。
拳をがっちりと握ると硬くなる筋肉と拳を完全に横にすると硬くなる筋肉、人指と中指の付け根(空手のナックルパート)で当てる為に前腕と拳を一体化もしくは一直線にするとやはり同じような筋肉が硬くなりますよね?これが屈筋なんです。突くには伸筋を用いますが屈筋をも同時に用いるとブレーキをかけながらアクセルを踏むことになります。
よって縦拳の方が力がない人や女性でも子供でも直ぐにある程度のスピードがだせます。
少林寺拳法は一撃の破壊力は無くとも匹敵させる技術と身体の操作をつかいます。
しかし空手の突き方でも修練すればスピードも上がります。
縦拳は体幹の回転をロス無く直で拳に伝えれて早くなりますが上下左右にブレやすくこれもまた少しは修練が必要です。

姿勢の窮屈さはあれはあれでまた利合があるのですがここでは割愛します。
これらのことを全部踏まえ下から上に行くからここが当たり、ブレーキかけないようにする為ここが当たるようになるみたいなことです。

先に触れましたが一撃の破壊力よりタイミングや場所と連の攻撃に重きを置きますから肩の力みが出ず縦拳でスムーズに!というのもありますね。

単純にちょっとだけスピードが速いからだと思います。
空手も少林寺拳法もやってますが、実際、縦拳の方が少し速い気がします。

拳をひねって横拳にした方が威力は増しますが、少林寺拳法は、威力よりスピードを重視するので、縦拳なのだと思います。
日本拳法も縦拳で、突きは速く感じます。

なお、空手でも素早く最初の一発を当てたい場合に、直突きといって、縦拳でもいいという流派もあります。

拳の当てる場所については、少林寺の中段突きの場合、腰を落として下から突きあげるようにするので、小指側寄りが当たるかもしれません。しかし、上段突きは、空手と同じように人差し指・中指が当たると思います。

少林寺の窮屈そうな姿勢の中段突きは、次の攻撃に素早く移るためには、あれでいいんです。説明にも何にもなってませんが。

そもそも、上半身へのパンチだけのボクシングと。打撃だけの空手と。
打撃・投げ技・関節技と色々ある少林寺では。 構え方・受け方・捌き方・かわしかた・打ち方・足の動かし方が、全然ちがうわけです。

ですから、ボクシングなら、当然、ボクシングの動き方が優れてます。
寸止め空手なら寸止め空手の動き方。
フルコンタクト空手ならフルコン空手の動き方。
少林寺なら、少林寺の動き方が理にかなっている
わけです。
一応、今、言った4つともかじった経験から言うとですが。