少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 4

「少林寺拳法 「突き」の技・テクニックのコツ・ポイント 4」のまとめです。

突きは、肩や腕の力で行うものではありません。
腰を使い、下半身から体全体の力を使って突きます。
肩や腕は、あくまで体全体の力を、相手に伝える手段と思っていただいた方がいいと思います。

そこで、練習方法ですが、腕や肩を使わずに突きの動きを行ってみてください。

つまり、肩の力を抜き、腕をだらんとさせて、脚や腰の回転・並進のみを行います。
腕には力を入れず、腰の回転につられるように、まるででんでん太鼓のひものようにします。
これを開足中段構えで練習してみてください。

慣れてきたら、腰が回転し終わるときに、肩・腕を伸ばし、相手に向かって拳を作ってください。
これで肩・腕に無理な力が入らない突きができると思います。

また、リラックスも大事です。

肩に力が入りすぎるのは始めたばかりの人に見られる傾向です。
この状態を肩で突くといいますが、実際には腰の回転で突きます。突く前に力をフッと抜いて(ストンと体を落とし膝を軽く曲げるつもりで)その状態で構えをし、腰を回すついでに手が出るという感じでしょうか。私の通っている道場では胸章を横に向ける(正面から見えない)ように突けと教えています。要するに肩を使うなということです。
構えているときも拳は強く握らず、突く瞬間に思いっきり握ります。
これで大丈夫なはずです。