弓道 「弓返り」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「弓道 「弓返り」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

離れの瞬間に手の内を緩めて弦を返す感覚を覚えてしまうと、この先もずっとその癖が抜けずに、いずれ教士七段まで昇段しても、その先の八段にはなれません。
このようなテクニックを「弓返し」とか「人為的弓返り」と言い、弓手の緩みにつながります。

弓返りというのは、
・会の時に左手天紋筋と弓の左外竹が密接し、
・角見(親指の付け根)が弓の内竹右角を離れで押し開き、
・弓を握っている薬・中・小指と弓の外竹の間に矢一本分程度の隙間があるため、弓が回転していく
ものです。

ですので、手の内を固く握っていると弓返りはしません。
本来は離れで手を緩ませるのではなく、逆に軽く締めるからこそ弓が回ります。

そして、手の内にはコツはありません。
正しい事を正しく稽古するしかありません。
そうすればやがて弓返りするようになります。

教本の巻末の図解に手の内の整え方というのが載っていますが、そこを確認するとともに、手の内についてはよくよく指導者に教えて頂く、また書籍では「弓執る心」という本または教本4巻に細かく載っていますので、確認されるとよろしいかと思います。

最初の内は、わざと緩ませて、回るという感覚を見つけると、上手くいくのだと教士7段の方から教わりました。