剣道 「小手面打ち」の技・テクニックのコツ・ポイント 14

「剣道 「小手面打ち」の技・テクニックのコツ・ポイント 14」のまとめです。

打ち方は手首を使って点でしっかりと打つ事です。
小手を打った後の剣の復活を早くして起こりを早く消す事。

鍛え方は、ビンの中に砂を入れてそれを片手で、手首を使って振る練習をすれば良いと思います。
その重さに慣れてきたら少し水を足すとより重くなっていいと思います。

★ 技についてですが、人によって、向き不向き、得て不得手が当然あります。
★ 相小手面ということは、相手の小手打ちに対しての小手面ですから、相手の小手技に対しての技は他にもありますから、相小手面に拘る必要はありません。

とはいっても、小手面2段打ちは稽古する技ですから、ポイントを書きたいと思います。

● スピードにこだわって、早く打とう。打とう、とすればするほど、下手になるし、出来ません。
● 一本ずつしっかり打つことです。
△ 相手の小手打ちに対して、こちらがしっかり小手面と打てば、相手の小手は決まりません。
△ 相手も小手面と渡ったら、こちらも小手面といけば、どんなにスピードが、速くても、間合いが詰まって、鍔元に近い部分になって一本になりません。

● スピードは関係ないのです。それでも一本を取られるということは、相手に攻められて、手元を浮かせたところを小手を打たれているか、後ろに下がったところを、小手面と打たれているからです。攻められた状態では、満足な打ちが出せないので、当然打っても負けます。

● しっかりとした小手面を打つ最大のポイントは、小手を打った後の右手が、打ち切っているか?(右肘が伸びきっているか)です。
○ 2つ打とう打とうと、スピードを気にすると、小手を打った後の状態が、中途半端で、右肘が曲がっているので、次の面打ちに移行する動作がかえって大きくなったり、面打ちがぶれます。

● 足捌きは、間合いによって変える。足捌きに決まりはないということです。極端なことを言うと、一足二刀や、左右に打ち抜けるのも、小手は下がりながら面は前など、どんな足捌きでも、しっかり打てれば問題ありません。足捌きが上手になるように稽古するのが良いと思います。

◎ 最大のポイントは、相小手面・小手面と考えていて決まることは稀です。拘って稽古することは大事ですが、試合ではそうはいきません。ここ一番で出る技は、掛かり稽古をどんだけ積んで、足が自在になるかが鍵だと思います。

● 右手と左手の関係ですが、右手右手と拘ればこだわるほど、右手に力が入り、クソ握りになります。(表現が悪くてすみません)
○ 比率は、一概に言えませんが、右手もしっかり握っても良いと思います。5分5分でも良いと思います。ただし、右手は、竹刀の方向性を操作するという大事な役割があります。
● 右手の力を抜けというのは、右手を握るなということではなくて、右手をいつでも自由に操作するということだと私は教えています。車を運転する方ならわかると思うのですが、ハンドルを力いっぱい握っていたら、危ないぶつかるっというときに、ハンドルを切れません。かといってハンドルから手を離したらどうなるかはわかりますよね?打とう打とうと、思えば思うほど、力が入って、自由度が低くなるということです。