剣道 「上段の構え」の技・テクニックのコツ・ポイント(2015・2016年版) 2

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自分から攻めて片手面や諸手小手や逆胴を打っていく上段←このタイプは体力が必要です!また、4分間攻め続ける筋力が必要。

自分(上段)の間合いに、相手が入って来たらその場で片手面や諸手小手を打つタイミング剣道タイプ←これは身長が高い人がやると完璧に有利です!しかし、片手面や諸手小手を早く打つために速筋が必要。

他にも諸手技を中心的に打ち、最後に片手技で決める上段、相手を誘い込んで、打って来たところを打つ上段などもいます。上段は構えが十人十色のように、攻め方打ち方も十人十色です。これらにとらわれず、自分のタイプ、やり方を見つけてみたらどうでしょうか?

個人的にざっくり分けると「剛の上段」と「柔の上段」だと思ってます

例えば「剛」であれば千葉仁先生
「柔」であれば正代賢治さん
ですね

今の、というか大学生までの上段の流行りはどちらかと言えば「柔の上段」かと思います(個人的には大学生の上段は荒っぽくて好きではありません…)

「柔」は、若さや身体能力を最大限発揮し間合いを狭めたり遠くしたりとよく動き、諸手での小手面・逆胴などを率先的に使い、トリッキーに攻めます
その際片手技、特に片手小手なんかはあまり使われません
むしろ上段から中段に一気に戻し打つなど中段からの発展というような上段です。

「剛」はまったく逆で、一枚岩のような構えで相手を圧倒し、少しの間合いの取り合いや構えの動きで相手から技を引き出し出鼻を打つ、といったどちらかといえば体力の衰えた高段者の方々によく見受けられます
こちらは培ってきた反射神経や駆け引きの経験を多分に活かして戦う戦法です
こちらで鍵になるのは出鼻面と片手小手、構えから一気に仕掛ける逆胴、小手誘い面といったところでしょうか

いずれにも長所短所があり、相手の相性、なにより投稿者様の性格や体格との相性もあるでしょう。

上段の構えをとる以上、迷いは禁物です。それと、上段の構えをとるからには「晴眼の構え」から繰り出される「攻め方」幾つも有りますが把握していらっしゃいますか?

剣道八段範士 「千葉 仁」先生も仰っておられますが、上段に構えたら相手を自分の意思で押さえ、相手に打つ隙を与えない様に行い、自分は「死ぬ気」で攻める様努めないと上段の構えの意味がありません。

上段から打突を繰り出す間合いは、人によって異なりますが、「近すぎず、遠すぎず」の位置。小手を打ちに行くのであれば「体捌き」を利用しないと打てませんし、面も相手を退かせる勢いで打たないとほぼ入りません。

上段の構えは「攻めの構え」です。自分が退いたり迷ったりしてはいけません。

相上段と対中段との違いをざっくり言うと、
①相手とリーチの差
②身長差
③標的の違い
④技の数
⑤慣れ
です。

①相手とリーチの差、②身長差

上段の最大のメリットは、その飛距離。
片手打ちで半身になることによって、中段には打てない間合いからも攻撃できます。
つまり、中段が絶対に勝てない間合いというのが存在するのです。
しかし、上段同士だとそれがなくなります。
普段中段に間合いの優位性だけで勝っていると、間合いが同じ上段と当たったときにはスピードや技の精度など「実力」で負けてしまうのです。

③標的の違い

対中段で正面を狙うかわりに、相上段では左右の小手を狙います。
中段でいえば左右面を打っている状態です。
多くの上段の人は、左右面を狙うと正面を打つときよりもスピードが落ちます。
まっすぐ振り下ろすわけではないので重力や勢いを利用しにくいこと、すべり落ちやすくて的が狭いことなどが原因です。
しかし、相上段に慣れている人、強い上段の人は、左右面でもスピードが落ちません。
そういう人と当たれば、当然ながら打ち負けます。

④技の数、⑤慣れ

対中段では主に 正面、左右面、右小手、左右胴 を狙えます。
しかし相上段では左右の小手、または相面がメインです。
(強い人だと胴も打ちますが、ちょっと私は苦手だったので今回は省きます)
相上段になると、単純に狙える箇所が少なくなります。
中段に対する自分の得意技も使えなくなることが多いです。
つまり、自分の攻撃パターン、出せる技が減ってしまうのです。
仕方ないといえばそれまでですが、長く上段をやって相上段の経験を積むと、この点がカバーできるようになってきます。