剣道 「上段の構え」の技・テクニックのコツ・ポイント 4

「剣道 「上段の構え」の技・テクニックのコツ・ポイント 4」のまとめです。

中段から振りかぶるだけの構えを「右上段」、左足を前に出す構えを「左上段」と言って区別します。
右上段の場合、あくまでも斬撃の早さを重視しているだけで、すぐに防御にも戻れるので、小学生なんかは実はこっちのほうが中段よりも強い子がいます。

対して左上段では攻撃の際に片手うちになる反面、投げるような攻撃と、左手と左足を同時に出して体を伸ばすことでリーチを菜長く出来る利点があります。
反面、片手になっている時には防御に関して苦手な面があります。そのため「火の位」とか言われるぐらい攻めに徹する姿勢がコツ洋です。

更には基本の構えで右手前上段というものもあります。左上段の逆ですね。
片手うちが基本なら、利き手で投げるように打つのが良いという考えですが、私は一度しか見たことありません。

ただ、「普段良く見る基本」と違うことをするとその時点で「邪道」と決め付けてポイントを取ってもらえないこともあり、これらは審判の主観に基づいて判断されます。
少なくとも5段ぐらいまでは取らないと、奇抜な構えは無視される可能性を考慮しながら練習しなくてはいけないと思います。

剣道のスタイルを上段にしたいならばまずは、とにかく片手素振りを沢山やる事。

最低でも中段の1.5倍(1日150本ぐらい)はやらないと試合では中段に相面で打ち負けたり出小手を取られやすくなります。

あと足も左前になるので足捌きと踏み込みの練習もめっちゃ大事です。

また引き技を強化しておくのもいいと思います。

しかし上段をやる場合、練習で突きをされまくること、背が高く体格がよくないと簡単に攻められ小手を取られること、竹刀を振り上げた状態を持続するのでかなり体力が必要なこと、強豪校には高校からの上段はほとんど勝てない事は心しておいてください。