剣道 「巻き技」の技・テクニックのコツ・ポイント 6

「剣道 「巻き技」の技・テクニックのコツ・ポイント 6」のまとめです。

身長差がある場合に、鍔迫り合いから別れる時に小さい方がやると決まりやすいです。

『巻く』意識を持たない方が無難です。
『巻く』意識が強くなるとモーションが大きくなり、かえって自身が打たれる確立が高くなってしまうからです。
より大きく確実に『巻く』には相手の力を利用することです。よって、手元の柔らかな相手に通用する可能性が低いということになります。
それは稽古中、試合中に竹刀を交えながら有効度合いを確かめてください。

★具体的な方法
構えられた竹刀の中で一番力の強い部分は剣先から中結いの『打突部』です。
逆に一番弱い部分は鍔から先の『手元』なのです。ですので、強い部分で強い部分を巻こうとしても効果はありません。質問者さんが狙わなければならないのは相手の『手元』になります。
では、どのような状況から使用するのが有効かを説明します。
剣先の触れ合う所から攻め合い『中心』の奪い合いになります。
この時双方に竹刀を『張って、緩める』動きが有る事を確認してください。
『張って』る時は質問者さんが『中心』を取っている時、『緩める』時は『中心』を取られている(取らせている)時なのです。タイミングは相手の力が強まるところ、すなわち『中心』を取り返そうとするところになります。
その『中心』を取り返そうとした瞬間を狙って上から一気に相手の竹刀の『手元』を押さえ込みます、竹刀を押さえ込むというより相手の『手元』ごと下げさせる勢いでやらなければ効果が有りません。
裏から行う場合も同じイメージです。剣先を下から回して中心を取り返そうとする相手に対して使います。この時の体の動きは自分の右足を相手の右足と左足の間に向かって滑り込ませるもしくは踏み込むようにするとより『中心』を強く奪えるイメージが湧くと思います。
手の動きについては私も色々考えてみたのですが、次の打突を考えた場合余り『入れ突き』のような動き(右手で抑えるように傾ける)は効率が良くないのかなと思っていますが、自分に合ったものを探してみてください。
これだけでも勝手に相手の竹刀が『巻かれてくれる』と思いますが、より派手に行いたいのであれば竹刀を跳ね上げることで相手の竹刀が飛んでしまうということも有ります。
長々とした説明になってしまいましたが、『巻き技』のポイントは自分が『巻く』のではなく、相手が『巻かれる』ことにあります。ですのでくれぐれもモーションが大きくならないように注意してください。
時々仕掛ける側が大きく竹刀を巻く動作を行っても相手の竹刀はビクともせず、自分一人で勝手に竹刀を回した挙句に面を打たれている人がいますがあれはとても格好悪いですからね(笑)
それと最後に、『巻き技』に限らず『払う』『打ち落とす』などの動作は中途半端に行わないという事です。一本の打ちを決めるかの如く鋭く、大胆に行うことに注力してください。