剣道 「抜き胴」の技・テクニックのコツ・ポイント 14

「剣道 「抜き胴」の技・テクニックのコツ・ポイント 14」のまとめです。

・面を抜こうとする一心から体勢を崩して当てにいった胴になっていないか?(抜き胴を打っている姿を録画して自分の目で確認してみる)

・中学生の片手打ちは認められていない。片手胴になっていないか?(打突音にごまかされない)

・胴を打った勢いのあまりその場でクルリと廻る回転胴になっていないか?(その場でクルリと廻る回転は残心とはみなさない。)

・左右胴の正しい打突部位をとらえているか?(前腹ではなく、正しい打突部位。打突音にごまかされない。)

・手の内の返し不十分で横から殴り打つ平打ちやアッパースイングのアッパー胴になっていないか?(刃筋。打突音にごまかされない。)

面技小手技に比べ、胴技は特に刃筋が通っているか分かりやすく、そこに目を付けられると当たっていても一向に有効打突として認められにくくなります。

胴技の基本錬成として、私は指導現場で左右胴の切り返しを徹底してやらせています。

本来は、自分の手元を見ないで打突するのが正しいのですが、この左右胴の切り返しの際は、

・自分の左拳が左右胴を打った際正中線から外れていないか?

・手の内が返り刃筋が通っているか?

・正しい打突部位をとらえているか?

・左右胴を打っている際、自分の体軸が左右に振られブレていないか?

などを確認させるようにしています。

胴技はなかなか難しく、日本剣道形でも七本目にようやく出てくる代物です。

それ故、適正な姿勢で刃筋正しく放てば、抜き胴であろうが返し胴であろうが誠に鮮やかです。

もう一度、基本に立ち返り自分自身の胴技をチェックしてみて下さい。

また、胴技に合わせて、出端をとらえる出端技を磨いて下さい。

応じ返しは、場合によっては打ち負けることも考えられます。
むろん、応じ返しも鍛錬して欲しいですが、それ以上に出端で仕留めることがよろしいかと思います。

抜き胴が打ているということは御相手の起こりは見えていると思いますので、出端技に繋げるのはそう難しくないと思います。

基本に立ち返り、自分の胴技を分析し、出端も合わせ持てば勝率は格段によくなることでしょう。

竹刀のどの部分が胴のどの部分に当たっているかが重要。

胴の腹を切るイメージだと遅すぎ。

胴の右側(こっちから見ると左ね)に当ててあとは相手の勢いに任せて抜ける。

急ぎすぎると防がれますので、ちょうど良いタイミングを小学生ぐらいで見つけると楽。