伝統空手 「カウンター」の技・テクニックのコツ・ポイント 1

「伝統空手 「カウンター」の技・テクニックのコツ・ポイント 1」のまとめです。

カウンターは、攻める時と違って考える間が無い反射的なものなので(どうしよう、と考えてしまうと間に合いません)、まずは自分の動作を瞬間的なものにする必要があります。

構えた状態(カウンター狙いの時はやや前屈気味がいいと思います)から、刻み突きか逆突きを、体の拍子を入れずにいきなり突く、この時に突きに合わせて前足をちょっと浮かす、というのが基礎的な練習になると思います。

踏み込む、とやっていたのでは間に合わないので、浮かす意識だけ、です。されたら分かるかな、と思いますが、前側に重心があって、その支えが外れたことによって体は突きに合わせて勝手に前に踏み込みます。踏み込まずに踏み込む、という省略形ですね。

誰か協力者がいればいいのですが、ランダムに手の音を鳴らしてもらい、それに反射して突く(目を瞑ったままやる、というのもアリです)、というのを反復して体に覚えこませるといいかな、と思います。他の練習もあるでしょうから、この部分は一日30回~50回くらいからされていけば、と思います。

カウンターというのは、いきなり成立させれば上手いわけじゃなく、ラッキーパンチもあります。
これは元々、攻守交代の境目を無くしている方法で・・・・

基本はガードです。ガードしてそこからどれだけ速く反撃できるか?というのがスタートラインです。

それを無限に速く収束させていくと・・・

・ガード(回避)直後に攻撃を入れる(カウンターA)
・ガード(回避)しながら攻撃を入れる(カウンターB)
・ガードする前に攻撃を入れる(カウンターC)
・相手の攻撃を先読みして攻撃する(カウンターD)

最終局面というのは、相手が殴るまでに有効打を入れる(カウンターE)

上手くガードしても、ガードばかりしていたら相手はダメージを受けません。ガードを有効にするためにガード&ヒットを繰り返す事で・・・だんだんガードから攻撃に転じる速度が速くなっていくのです。それがカウンターです。

最終的には、いきなりやみくもに攻撃し続けているのと大差ないように見えますが・・・実はクオリティが全然違うのです。その完成系は多くの競技で≪美しいと表現≫されるほどなのですね。やみくもに攻撃するタイプは、完成してもまず美しいとは言われないです。(強姦、暴力的、蛮人みたいなイメージしかない)

極論で言うと・・・相手の体重が前にかかった瞬間にスパーンとパンチや蹴りを打ち込めれば有効打になりやすいのですが・・・そのタイミングを完全に察知するのは簡単な事じゃないですよね。

今から攻めます←ここを叩く

キーポイントは「無駄を無くす」と「先読み」です。