伝統空手 「突き(全般)」の技・テクニックのコツ・ポイント 2

「伝統空手 「突き(全般)」の技・テクニックのコツ・ポイント 2」のまとめです。

ダンベルであれば、前方、もしくは上方向に片腕ずつ早く10回、少し休憩、早く10回、というようなインターバルトレーニングで速筋を鍛える、などは有効です。

握りの強化、という点では、1,5~2リットルのペットボトルに水を入れて重りのかわりにすれば、もちにくいのでダンベルよりいいと思います。

調整力、という点では、前方にボールなどを軽く放って、刻み突きや逆突きで掴む、なども有効です。ボールを掴む利点は、掴む瞬間以外手を「握らない」という感覚が習得できる事で、この「握る瞬間」が「極め」になります。

突きのスピード、と一口にいっても、有効になるかどうかの判断は全身運動としての速さなので、フットワークや姿勢制御も含みます。ただ腕だけ速ければいい、というものでもありません。全身を上手く使う調整力を高めないと、どこかで不要に力み、遅さに繋がります。最初は少々だれた感じになるとしても、充分な脱力を知る事も大事です。

速く、速く、と力むのは、結局速くならないので、内実外虚、意識の充実と体のリラックス、これを構えた状態、フットワークの状態で意識してください。これができれば、攻撃動作は「審判に与える先入観」という部分でも有効になりやすいです。

つきのスピードにこだわるなら、型稽古がお勧め。体の締め方、力の抜き方が習得しやすいです。

私は合気道と古武術をやっていましたが、重要なのはいらない筋肉を極力使わないこと。普段私たちは、腕を曲げる時にも実は逆の腕を伸ばす筋肉も使ってしまいます。

空手のやり方とは異なるかも知れませんが、型の先に正拳という重りが付いている感覚をイメージしたうえで、下腹部を意識して腰をひねると、早い付きが打てるようになります。

ダンベルよりも、野球の素振りで腰の捻転を強化して、振り下ろす動作で背筋の強化をした方が、より強くより速い付きができますよ。