柔道 「大内刈り」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

「柔道 「大内刈り」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。

例えば分かりやすい小内刈りで説明しますが、大内刈りのシステムも大体一緒です。

力を使わず合理的に相手を容易に倒すのであれば、物理を利用することです。
相手の右足つま先から踵の線に対し、自分の右足のつま先から踵の線を直角にして当て、自分の左足の土踏まずを同様に自分の右足の踵にあて、そこから相手の右足つま先方向に向かって蹴る。 【図解】 -⊥ 左の横棒は相手の右足、右の横棒は自分の左足、縦棒は右足。

大内刈りの考え方しかり。⊥- という図式になります。払うのは土踏まずではなく右足になるが、払う方向は相手の左足踵とつま先とを結んだ線にそって、つま先方向です。上体は相手をひきつけ、足が⊥になった時、右手をまっすぐと伸ばしつつ、右足を払う。

一つの技で決まるほど簡単なことではないので、大内刈りが決まらなければ相手は逃げて右足に体重をかけるので、完全にバランスを取り切る前に小内刈りに切り替える。逆しかり。小内刈りと見せかけ、大内刈りが狙いだった場合の方が決まりやすい。

相手が黒帯であれば、二手の複合技では通じない場合も。考える暇を与えず日頃から五手の複合を想定するとよい。一つ注意がありますが、攻撃は最大の防御なりとは限らない。技が決まらなかったらできる限りすぐ自然体に戻るべき。甘い攻撃=弱点の曝け出しでもありますから。

柔道の技は基本相手の重心を崩してから技をかけるのですが、大内刈りは相手を押して後ろに倒すため相手の重心は後ろの方がかかりやすいです。

引き手つり手をとって自分のほうにひきつけると相手は担ぎ技を警戒して重心を後ろにひきます、あとはタイミングをみて足をかけて身体をあびせ倒します。

この時相手のもう片方の足のひざ裏に自分の手を入れて手前に引けば踏張りが効かないので簡単に倒れます。