柔道 「大外刈り」の技・テクニックのコツ・ポイント 16

「柔道 「大外刈り」の技・テクニックのコツ・ポイント 16」のまとめです。

どんな技もそうですが、大外刈りは特に相手を崩して掛けないと返されたり、残されます。
やはり相手をきちんと崩すこと。
そうすれば返されることは無いですし、残されません。

つまり、相手の重心がこちらの刈る足の方にだけある状態を作ること。
具体的には、引き手を下げて相手の釣手を殺すこと。同時に釣手の前腕部から肘の部分を相手の胸から鎖骨辺りにあてがい引き付ける。そうすれば相手の(右の大外刈りなら)右胸とこちらの右胸が合わさります。
この状態なら相手は身体が傾いて、右足だけに重心があります。
この時に同時に相手の横へ踏み込むのですが・・・踏み込む足が相手と平行になるようにしてください。
踏み込む足が外側を向くと相手に逃げられる可能性が出来ます。真っ直ぐ相手と平行に・・・。これ大切ですよ。
あとは刈る足はきちんと最後まで刈りきることです。
貴方の場合、相手の釣手を下げていないのですよ。だから、腕を突っ張られて入れない。
相手の釣手を下げて使えなくすることですね。

特別に練習方法はないけれど、打ち込みや投げ込みを数多くして身体が覚えるように習得してください。
まずは、一日大外刈りだけでも打ち込み500回程度はしましょう。
そうすれば必要な筋力、瞬発力、持久力など自然に付きます。

あと、連続技としては支え釣り込み足を覚えることです。
そうすれば、大外刈りをかけるフェイントに使えますし、相手は重心を後ろへ移動しにくくなるため大外刈りもかかりやすくなります。

投げるための条件としては、「崩し」といいますが、上体で力比べをしても仕方ありません。
どちらかと言うと下半身の崩し。といいますか、相手の重心のコントロールですね。
強いて言えば、刈る足に体重を乗せさせる。ということ。でしょうか・・・

相手の上半身を「崩す」。
相手の下半身を足払いなどで「崩す」。

・・・・・・などの連携や流れを考えて、大外刈りにつなげる。

釣り手を引き上げて相手の重心を右足側に移動させる(右組の場合)

その際自分の右肘で相手を後ろに押し、刈る足側に思い切って自分の左足を踏み込むのがコツです。