ボクシング 「フック」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

「ボクシング 「フック」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。

全てのパンチに言えることだけど、スポーツは多関節運動です。より多くの関節を稼動させることは、より多くの筋肉が参加するということ。

つまり、単純に言えば全身で殴ること。

基本的なことは身近のトレーナーに教えてもらえるとして、
そこらのジムじゃ教えてない関節の使い方が2つあります。

それは肩甲骨と鎖骨。まず肩甲骨は体の内側によせて背中にタメを作る。そして鎖骨を入れて打つ(肩入れ)という体術。

名前は忘れたけど、いつかプロ野球投手の肩甲骨の柔軟性がテレビで話題になってました。パンチを強く打てるボクサーも同じことです。

肩入れは、とりあえず自分の鎖骨を触りながらパンチ打って、鎖骨がグイッと稼動していればOK。要は肩をすくめる動作で、肩で腕を振り抜くようなイメージ。
マイク・タイソンは肩周りの僧帽筋を鍛えるために、30キロのバーベルでシュラッグを500回やってたというのは有名な話です。

言葉じゃ教えるのに限界あって申し訳ないけど、
とにかく「強く打ちたい」という意識を持って練習しないとできませんよね。

前の手でフックを強く打つ場合は、
尚更この2つのポイントが重要になります。

フックは腕で打つものではなく軸足を軸に体を回転させて威力を発揮します。

腕に力をつけても力みばかりが先行し手打ちになる可能性が高いので足腰の強化のほうが効率的だと思います。

上半身は力を抜き下半身で踏ん張って回転をさせることが大事だと思います。

私の場合、左踵を付け、右踵を浮かせた状態で左フックを打つと上体が浮いてしまうそうです。
そこで指導者から左踵を上げ、右踵を地面につけて腰を回すように助言を受けました。

ステップバックしながら左フックをカウンターで合わせるときは、当然ながら重心は右足にくるし、そうすることで顔の位置もずれるので、パンチをもらいにくくなる。
こういう時は、前足である左足のカカトは浮きますね。
つまり、左足の親指の付け根で地面を蹴る。

右足だけでなく、左足のこの部分にタコができるようでないと。