ボクシング 「サウスポー対策」の技・テクニックのコツ・ポイント 3

「ボクシング 「サウスポー対策」の技・テクニックのコツ・ポイント 3」のまとめです。

対サウスポー対策として、『左回り』を心がけろといわれている理由は…
サウスポーの左から遠い位置にポジション取りできるからです。

では、なぜサウスポーから見て左のパンチが有効なのか…
左を伸ばしたところに、オーソドックス選手の体が真正面に正対しているからです。
さらに、サウスポー同士なら相手の右ガードが邪魔で、真っ直ぐな軌道の左ストレートは当たりにくいのですが、対オーソドックスなら真っ直ぐ打てば邪魔なガードがなくすんなり当たります。

活字だけではわかりにくいかな!?

しかし、サウスポーとオーソドックスは、鏡越しに立っているようなものですから、オーソドックスの右ストレートもサウスポーには有効なんです。
ですから、前触れなしにいきなり右ストレートを打てば、まともにヒットする確率が上がりますね。
ただし、こればっかりだと当然警戒されてきますから、今度はこれをフェイントに使うようにする。
そうすれば対戦相手は悩みだしますから…また右ストレートが当たりやすくなる。
ボクシングは騙し合いですから、いかにして混乱させられるかがポイントです。

お互いに左回り、あるいは右回り、つまりポジショニングの取り合いになります。
どちらが優位なポジショニングを制すことができるかで、試合の展開が変わってきます。
サウスポーの相手は、右回りを心がけてくるでしょう(あなたの左側)。
そうすると右ストレートは当たりにくくなってきます。
しかし、発想の転換をしてみれば…
相手の懐はすぐそばまできていることになります。
つまり、あなたの左ボディが当たりやすい位置にあるはずなんです。
相手のリードパンチを左にダック、あるいはウィービングの反動を利用して左ボディブロー。
なんていうのはどうでしょう。
それを警戒されるのならば、顔面への左フックでもいい。
あるいはそれらを引っ掛けながら身体も左にステップして、すぐさま右ストレート。

いろんな方法があるはずです。
わざと警戒させて誘い込むとか…

一応、対サウスポーの攻略法というのがあっても、当然ながら相手もそうさせないように闘ってきます。
ですから、それを逆手に取ってプランを考える。

ボクシングは、頭脳戦なんです。
いろんな練習をして、様々な対策を考える。
その上で経験を積んで、引き出しを増やしておくことが必要になってくるでしょうね。

真っ直ぐな“右”を普段より多く出す!そして返しの左フック!とにかくこれを頭にいれて、色々と自分でパターンを組み立てて行こう。
構えは右手の位置は常に意識して、いつでもショートストレートを相手の顔面へ打てる体勢に保つこと。
そのためには右手のガードを普段のオーソドックススタイルよりもやや前に置く(顎の横にグローブを置くよりも若干顎の前にくるように置く)。
左足は常時相手のポジションの外側に出すことが基本だが、これは相手だって逆構えで同じことを考えているので、距離の取り方や足運びは練習して慣れるしかない。
でもサウスポー相手に臆することなんか一向にないから、早い右のショートストレートとその後に続く左フックを基本にサウスポー攻略を頑張ってみて下さい。
もちろんオーソドックスの命となる左ジャブも忘れないように。
ステップワークも工夫し、例えば攻撃の際は誰でも(オーソドックスの場合)左足をステップインしますが、防御の際などは状況に応じてフットワークやボディワークのみならず、詰められそうで余裕がないときは止まった位置から右足(オーソドックスで言えば後ろ足)を体をかわしたい方向にスライドさせるだけでもある程度パンチを見切ることができ、後ろ足にタメがきいてるのですぐさま反撃できるテクニックとなります。
それからサウスポーは大抵が攻撃パターンが単調なのが多く、オーソドックスのような派手さはないのが一般的。
もちろん例外もあるだろうが、決してサウスポーだから云々と恐れる必要なんか一向にないから、頑張って勝ちましょう!