合気道 「四方投げ」の技・テクニックのコツ・ポイント 2

「合気道 「四方投げ」の技・テクニックのコツ・ポイント 2」のまとめです。

武道の素人や、力が弱い人は肘の内側が前向きになっていることが多いのですが、たまに肘の内側が前向きではなくて、内向きになっている人がいます(かなり体格がいい人・古武術をたしなんでいる人など)。
そういう人に握られると手をあげるのはかなり難しいです。

ですが片手取りくらいなら割と簡単にあがります。
たぶんいきなりあげようとしているのでしょうが、そうではなくてまず相手の中心線めがけてまっすぐ入ってください。
相手が抵抗してきたらその瞬間にあげれば簡単にあがります。
相手が抵抗してこないのなら、そのまま崩してしまいます。
相手を押せないという場合は姿勢をチェックしてください。たぶん前足の膝が外に開いているか、内に閉じているかしています。膝と拇指がまっすぐになっているのが正解です。それから後ろ足が90度以上開いていたら力がでないので気をつけてください。
少し膝をゆるめて沈みながら押すとより楽に強く入れます。

ほかにもたくさん注意点はあるのですが、道場で教えてくれない重要な注意点はこのくらいではないでしょうか。
姿勢はもっと書き足りないのですが、とりあえずまず一度まっすぐ入ることの重要性がわかれば技のかかりやすさが今までの何倍もよくなりますよ。それがわかれば姿勢の良し悪しや体の開きの意味もよくわかるようになりますし。
片手を両手でがっしり掴まれた状態で転換するのとかもものすごく楽になります。

掴んでいる人の前足の拇指・膝より前に肘から先が出ていない場合は、途中ではずれます。掴んでいる人がやや猫背の場合は肘から先ではなくて手自体が拇指より先に出ていない場合も同じです。
そういう人に技をかける場合はまず最初にしっかり押す・入ること。姿勢は棒の押し合いなどで確認してください。・・・もっとも、棒の押し合いは姿勢よりも体重差に左右されやすいのであまりいい確認方法ではないのですが・・・
最初にぐっと押して、普通の人相手だったらそれで崩しやすくなるのですが、相手が姿勢のしっかりした人の場合は次に真下にぐっと重みをかけながら転換してください。片手を両手でつかまれた状態から相手と向きを合わせるドリルがありますが、あれです。あれがちゃんとできるならできるはずです。また、真下といいましたが、正確には自分の前足の親指に向ってです。手・前膝・親指が一直線になるよう気をつけてください。最初から真下に向って下げたら駄目です。

1、出るときにつかまれた手が先に動いている。同時に動かすと言うより、腕は動かさずに、体全体が同時に動くようにする。
2、肩があがっていれば、必ずそこで引っかかる。肩はあげていい事は全くない。下げる。とにかく下げる。
3、当然ながら、もたれている腕には力を入れない。意識しない。
4、それでもダメならヒザを抜きながら行う。