合気道 「受け身」のコツ・ポイント・方法 2

「合気道 「受け身」のコツ・ポイント・方法 2」のまとめです。

指先をついて、手首をつけてそれからゆっくりと前のめりになりながら肘と反対の手をつけて体重を支えてください。

そこから重心をゆっくり前に移して前回りをして思い切り反対の手で床を叩いてください(これ大事)。

一個一個の動作をバラバラにして体にインプットしていけば割と簡単です。

あとはぎこちない動作が一つ一つこなれて馴染んでいくのを楽しんでください。

自分はうずくまった三人の上を飛んで前回り受け身をさせられた事があります。

大事なのは一個一個の動作をしっかり確認してその意味を理解していく事だと思います。

入り身投げが最終的に地面に叩き落す様な形になる場合、相手の入り身投げに対して後ろに転がるというより地面にキレイに倒れるような後ろ受身を使いましょう。ほぼ真下に落ちるようなイメージです。頭は左右どちらかに倒してぶつけないようにしましょう。

次に後ろに放り投げる形です。この時は相手の力が自分の前から後ろに向かってかかるので相手が投げ終わるまで受身をとらずに待ちます。相手の体が自分から離れた瞬間吹き飛ばされている後ろに向かって力の方向を変えずに後ろ受身をとりましょう。

受身の意味はキレイに転がることではなく、頭や急所を守ることにあります。なので形を覚えてそれだけを機械的に繰り返すのではなく、敵の力に抵抗しないで上手く逃げれるように常に意識してください。これを続ければ必ず大きく成長することが出来ます。

まずは畳で転がる受身動作についてです。
私も大学の合気道部から合気道を始めてから10年あまりは、ほとんど力技で受身も「バターン!」と音がする勢いで取っていました。その後に5年余りのブランクを経て、違う道場に通うようになり、そこから技が変わってきました。
新たに通うようになった道場は、受けと取りの間でのつながりを意識するように指導されているところで、それまで受けの動きを無視して強引に技をかけていた私の動きを根底から変える必要がありました。その稽古を続ける中で、畳に転がる受身も変わってきました。取りにかけられる技を感じながら受身を取る動作に入ると、あまり急激に動く動作にならなくなり、感覚としてゆっくりとした動作で畳に接していくようになりました。そうすると、畳で回るときにあまり音がしなくなりました。自身の回転も非常にスムーズになり、畳から立ち上がるときも足を叩きつけるような動作にならなくなったようです。
道場で受身を取っていると、私の受身を「猫のようだ。」と評してくれた方もいます。私自身が回りを見ていると、割と高段者の方がそういうスムーズな受身をされているように思います。

取りの技を受ける動作については、上記に書いたように私がやっていた技の変化とともに変わってきています。
以前は、強引にかける技だったので、受けの腕をひねったり、腰を思い切り突いたりとか、手で受けを崩そうとしていました。それは道場全体の傾向だったので、私も受けを取るときは「簡単に崩されるか!」と受けの手をがちがちに握っていました。
道場を変わると、「そういう受け方では取りの動きが感じれないでしょう?」と、問われ、徐々に技や受け方を変えていくことになりました。具体的には、力いっぱい握るわけではないけれど、受けの腕に掌をしっかりくっつけるように取るようになりました。そして、打つ動作のときは、取りがさばいて自分の攻撃の線から消えても、移動した先をさらに攻め続けるような動作になりました。
そうすると、受けの技をおなか(臍下丹田)で感じれるようになり、取りの技に鋭く反応しながらも、しなやかにつながりを切らずに受けを取れるようになって来ました。
先の畳に転がる受身にもつながるのですが、取りに導かれている点(多くの場合は鳥と受けの腕が接触しているところかと思いますが)をずっと視線に入れていくようにすれば、流れを切らずにスムーズに受身動作につなげれるようです。これが理解できるようになると、取りの技も変わってきました。以前は手先に注意が行っていましたが、今は自身の軸を意識して動けるようになりました。まだまだ未熟ですが、腕も肩も腰も膝もやわらかく、軸をしっかりと保った動作ができると、非常に鋭い技が出来る時があります。いつも出来ればいいのですが、まだどこかに力が入ってしまって技がぎこちなくなることがあるのが残念です。