合気道 「一教」の技・テクニックのコツ・ポイント 5

「合気道 「一教」の技・テクニックのコツ・ポイント 5」のまとめです。

打ち込んできた手刀をガッと受けると、そこで動きが止まってしまいます。
そこから腕を取って相手を伏せようとすると力で引っ張りまわす事になります。

そうならないように、打ち込みの動きがある間にそれを「放物線を描くように」両手で外へ払います。
すると、相手が崩れて自分の縦軸周りを回転し始めますから、両手を相手の腕に添えてその動きについていきます。
後は軽く下へ押してやれば相手が螺旋を描いて倒れていきます。
力のベクトルを変えてやるだけでいいのです。

相手の肘を押さえた左手は、下から上に突き上げる感じです。
それと同時に相手の手首を掴んだ右手を下に切り下ろします。
右手の切り下ろしがあって左手の突き上げが効いてきますし、左手の突き上げがあってこそ右手の切りおろしが効いてきます。
手首を切り下ろしつつ肘を押し上げれば、相手の肘が上を向きますので、重心がうわずり、押されても踏ん張りがきかなくなるはずです。

重心は低い方が安定します。人間で云えば呼吸や気持ちが丹田に落ちている状態です。
で、正面打ちがくると、手を押さえようとする為、気持ちがフワッと浮いてしまいます。
ですから 腕はあくまで接触点と考え、自分の丹田さらには相手の丹田を意識した動きをすれば体に重さが出てくるのではないでしょうか。